カローラスポーツツーリング違いを徹底比較！選び方ガイド - トヨリスト：トヨタ車の選び方とおすすめ比較

「カローラスポーツツーリング違い」と検索している方は、スポーティなハッチバックと実用性の高いワゴン、どちらが自分のライフスタイルに合っているのか迷っていることだろう。この記事では、それぞれのボディタイプやデザイン、走行性能と走り、室内空間と荷室の広さ、燃費性能、グレードと価格帯、安全装備と先進機能、パワートレインと駆動方式の違いを詳細に比較する。また、カローラスポーツとカローラツーリングそれぞれのデメリットやメリットを明らかにし、後悔しない選び方のポイントを提示する。

この記事のポイント

カローラスポーツとツーリングのボディタイプとデザインの差を理解できる。
両モデルの走行性能や室内空間、燃費性能の具体的な違いがわかる。
グレード構成や価格帯、安全装備、パワートレインに関する最新情報を把握できる。
自身のライフスタイルに最適なカローラシリーズの選び方が明確になる。

カローラスポーツとツーリングの主な違いとは
カローラスポーツとツーリング、後悔しない選び方

カローラスポーツとツーリングの主な違いとは

インデックス

ボディタイプとデザインの違い
走行性能と走りの違い
室内空間と荷室の広さの違い
燃費性能の違いを比較
グレードと価格帯の違い
安全装備と先進機能の違い
パワートレインと駆動方式の違い

ボディタイプとデザインの違い

カローラスポーツとカローラツーリングは、同じカローラシリーズに属しながらも、ボディタイプとデザインにおいて明確な個性の違いを持つ。カローラスポーツは、その名の通りスポーツハッチバックとしての鋭い顔つきが魅力である。メッシュ状のフロントグリルや18インチホイールが目を引き、走りの楽しさを前面に出したアグレッシブな雰囲気を醸し出している。カラーラインナップも華やかな傾向があり、街中で存在感を際立たせたいユーザーに適している。

一方、カローラツーリングはステーションワゴンらしい伸びやかなフォルムが特徴である。フロントマスクは直線基調で落ち着きを感じさせ、余裕のある大人の趣味車という印象を与える。シックな色味のカラーバリエーションが多く、ベーシックながらも上質さを求めるユーザーに好まれるだろう。両車とも、低重心のTNGAプラットフォームを採用しており、全高は低めに抑えられている。フロントデザインは共通のイメージでデザインされているが、カローラツーリングはステーションワゴンとしてルーフラインが後方まで伸びている点が異なる。カローラスポーツは欧州仕様と同じ1,790mmの全幅であるのに対し、カローラツーリングは日本の交通事情に合わせた1,745mmに抑えられている。

走行性能と走りの違い

カローラスポーツとカローラツーリングは、それぞれ異なる走りのキャラクターを持つ。カローラスポーツは、走りを楽しみたいユーザーに強く訴えかけるモデルである。特に2.0Lガソリンモデルは、アクセルを踏み込んだ際のレスポンスや軽快なハンドリングが特徴で、運転する喜びを体感できる。身体のホールド性能に優れたスポーツシートを採用し、正確なステアリング操作をサポートする装備も魅力である。運転席周りのフィット感は秀逸であり、ドライバーの気持ちを鼓舞するような設計がなされている。

カローラツーリングは、ハイブリッドモデルを中心に燃費と日常の使いやすさを優先したバランスの取れた走りが特徴である。TNGAプラットフォームによる優れた重量バランスと車両安定性により、ドライバーの意のままの走りを楽しめると同時に、低重心ボディと最適なサスペンションによって同乗者にも優しい横揺れの少ないフラットな乗り心地を実現している。リヤサスペンションにスタビライザーを装着したグレード（HYBRID G-X / G-X を除く）を選べば、コーナーでの車体安定性も高く、快適性が重視されている。アクティブスポーツは、専用チューニングサスペンション（2WDのみ）や電動パワーステアリング専用ソフトにより、操縦安定性と上質な乗り心地を両立している。

室内空間と荷室の広さの違い

室内空間と荷室の広さは、カローラスポーツとカローラツーリングを比較する上で重要なポイントである。カローラスポーツはコンパクトなハッチバックであり、広さで勝負するタイプではない。後席はワゴンと比べて特別窮屈というわけではないが、過剰な期待は禁物である。特に、長距離ドライブや大柄な乗員がいる場合、足元空間に余裕がなく窮屈に感じることがある。チャイルドシートの設置においても、前席のスライドが必要になる場合がある。

一方、カローラツーリングはステーションワゴンであり、「荷物なら任せとけ！」という頼もしさがある。後席シートをレバー一本で簡単に倒せる仕組みや、汚れ物対策に裏返しで使える樹脂ボードなど、細やかな配慮が施されている。休日にキャンプ道具や釣り具、サーフボードといった趣味の装備を積載するのに適しており、通常時で392L、後席を倒すことで最大802Lもの大容量スペースを確保できる。大人5人が座ってもゴルフバッグ3個（9.5インチ）が積載可能で、長尺物の運搬にも対応する。室内長はカローラスポーツが1,795mm、カローラツーリングも1,795mmと同様であるが、全高はカローラツーリングが1,460mm、カローラスポーツも1,460mmと共通である。ただし、頭上空間はルーフがまっすぐ後ろに伸びるカローラツーリングの方が広く感じられる傾向にある。

燃費性能の違いを比較

燃費性能は、カローラシリーズを選ぶ上で多くのユーザーが重視する項目である。カローラスポーツとカローラツーリングのハイブリッドモデルは、いずれも優れた燃費性能を誇る。

モデル名	パワートレイン	駆動方式	WLTCモード燃費 (km/L)	備考
カローラツーリング	1.8Lハイブリッド	2WD	29.5	2025年5月一部改良でハイブリッド車に統一
カローラツーリング	1.8Lハイブリッド	E-Four	26.8
カローラスポーツ	1.8Lハイブリッド	2WD	30.0
カローラスポーツ	1.2Lガソリンターボ	2WD (CVT)	16.4	2022年10月改良で2.0Lに換装・廃止
カローラスポーツ	2.0Lダイナミックフォースエンジン	2WD	–	2022年10月改良で新設定

カローラツーリングは2025年5月の一部改良でハイブリッド車のみのラインアップに統一され、X（2WD）グレードが最も燃費が優れており、WLTCモードで29.5km/Lを実現している。カローラスポーツの1.8Lハイブリッド（2WD）ではWLTCモードで30.0km/Lと、このクラスの車としては高い低燃費を誇る。アクティブスポーツも1.8Lハイブリッドシステムを搭載し、2WDモデルではWLTCモードで27.3km/Lの燃費を実現している。

全体的に見ると、カローラスポーツとカローラツーリングのハイブリッドモデルは僅かながらカローラスポーツの方が燃費が良い傾向にあるが、両モデルともに優れた燃費性能を持っていると言える。特にハイブリッド車は、ガソリン代高騰が続く状況では大きなメリットとなるだろう。

グレードと価格帯の違い

カローラスポーツとカローラツーリングは、それぞれ異なるグレード構成と価格帯を持つ。

カローラツーリングのグレードと価格

カローラツーリングには、主に「X」「G」「W×B」の3つのグレードがあり、さらに「アクティブスポーツ」という特別仕様車が設定されている。

Xグレード: ベーシックな装備で、価格を抑えたい方向けのグレードである。
Gグレード: Xグレードに加え、快適装備が充実している。
W×Bグレード: Gグレードよりさらに上質な装備とデザイン性を求める方向けである。
アクティブスポーツ: W×Bグレードをベースに、さらにスポーティさと快適性を高めた最上級の特別仕様車である。専用サスペンションやスポーツシート、特別なエクステリアデザインが特徴である。

2024年4月時点の新車車両本体価格帯は、カローラツーリングが2,108,600円（税込）〜3,388,300円（税込）である。アクティブスポーツの価格は3,202,100円（税込）から設定されている。

カローラスポーツのグレードと価格

カローラスポーツも、主に「G“X”」「G」「G“Z”」の3つのグレードで構成されている。

G“X”: エントリーモデルである。
G: 中間グレードである。
G“Z”: 18インチアルミホイールとスポーツシートを装備した最上級スポーツグレードである。

2024年4月時点の新車車両本体価格帯は、カローラスポーツが2,210,000円（税込）〜2,978,100円（税込）である。

安全装備と先進機能の違い

カローラスポーツとカローラツーリングは、両車ともに最新の安全装備と先進機能を標準で搭載しており、ドライバーと乗員すべての安心・快適な移動をサポートしている。

Toyota Safety Sense

両モデルの全車に、ミリ波レーダーと単眼カメラによる高精度な検知技術を用いた予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されている。これにより、日常の運転から万一の際まで、さまざまな状況でドライバーを支援する。主な機能は以下の通りである。

プリクラッシュセーフティ：衝突回避や被害軽減をサポートする（歩行者[昼夜]、自転車運転者[昼夜]、自動二輪車[昼]検知に対応）。
レーントレーシングアシスト（LTA）：高速道路などで車線中央の維持をサポートする。
レーンディパーチャーアラート（LDA）：車線のはみ出しを警報とステアリング操作でサポートする。
レーダークルーズコントロール（全車速追従機能付）：設定した速度内で先行車との車間距離を保ちながら追従走行し、渋滞時も負担を軽減する。
オートマチックハイビーム（AHB）：夜間の先行車や対向車のライトを検知し、自動でハイビームとロービームを切り替える。
ロードサインアシスト（RSA）：道路標識を認識し、ディスプレイに表示して見落としを防止する。
ドライバー異常時対応システム：運転者の異常を検知した際に、安全に停車を支援し、救命・救護をサポートする。
プロアクティブドライビングアシスト（PDA）：運転状況に応じて、歩行者や障害物への接近時における減速・操舵を支援する。
発進遅れ告知機能：先行車の発進や信号の切り替わりを検知し、ドライバーに通知する。

カローラツーリングは「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」認定車でもあり、幅広いユーザーの安全運転をサポートする。2022年10月の改良では、これらの先進安全技術が大幅にアップデートされた。

周辺監視・記録機能

駐車時や走行中のさらなる安心感を高める機能も充実している。

前後方ドライブレコーダー：万一の際の状況をしっかりと記録する。
パノラミックビューモニター（オプション）：車を真上から見たような映像で、駐車時や狭い場所での取り回しをサポートする。ただし、カローラスポーツにはこの機能の設定がないため注意が必要である。
ブラインドスポットモニター（BSM）：走行中に車線変更する際の斜め後方の死角にいる車両を検知し、ドアミラー内の表示で注意喚起する。
安心降車アシスト（SEA）：降車時に後方から接近する車両や自転車を検知し、ドアの開閉による衝突の危険を知らせる。

快適・便利な先進装備

日常のドライブをさらに快適にするための先進装備も充実している。

10.5インチ大画面ディスプレイオーディオ（コネクティッドナビ対応）：スマートフォン連携に対応し、直感的な操作でナビや音楽再生、車両情報の表示が可能である。
シートヒーター・ステアリングヒーター：快適性を高める装備として、特に寒冷地でのドライブに重宝される。
ナノイーX搭載フルオートエアコン：快適な室内空間を保つ。
スマートエントリー＆スタートシステム：キーを取り出すことなく、ドアの施錠・開錠やエンジンの始動が可能である。
充電用USB端子（Type-C）3個：現代のライフスタイルに合わせた高い利便性を実現する。

このように、両モデルは最新の安全・先進機能と快適装備を高次元で両立しており、高い安全性と快適性を提供することで、あらゆるシーンでドライバーと乗員をサポートしている。

パワートレインと駆動方式の違い

カローラスポーツとカローラツーリングは、それぞれ異なるパワートレインと駆動方式の選択肢を提供している。

カローラツーリングのパワートレインと駆動方式

カローラツーリングは、1.8L直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載している。

エンジン型式: 2ZR-FXE。
総排気量: 1,797cc。
最高出力: 98PS（72kW）/5,200r.p.m。
最大トルク: 14.5kgf･m（142N･m）/3,600r.p.m。
駆動方式: 2WD（FF）とE-Four（電気式4WDシステム）から選択可能。
トランスミッション: 電気式無段変速機を採用し、静粛性と扱いやすさを兼ね備える。

なお、カローラツーリングは2025年5月の一部改良で、ハイブリッド車のみにグレードが統一された。

カローラスポーツのパワートレインと駆動方式

カローラスポーツは、2022年10月の改良時にパワートレインが刷新された。

ハイブリッド車: すべての電動モジュールが一新され、モーター出力が向上している。1.8Lハイブリッドシステムを搭載し、WLTCモード燃費30.0km/Lを実現する。
ガソリン車: 従来の1.2Lターボエンジンが、燃費性能と走りの楽しさを両立させた2.0Lダイナミックフォースエンジンに換装された。
駆動方式: 現在はハイブリッド車、ガソリン車問わず2WDのみとなっている。
トランスミッション: CVTのみの設定である。

以前は1.2Lガソリンターボ車に4WDが設定され、2018年8月にはガソリン車に6MT車も追加されたが、2022年10月の改良でこれらは廃止されている。雪国や荒れた道を走る機会が多いユーザーにとって、4WDの設定がなくなったことはカローラスポーツを選ぶ上での大きな検討ポイントとなるだろう。

カローラスポーツとツーリング、後悔しない選び方

インデックス

カローラスポーツのデメリットとは
カローラツーリングのメリット
カローラスポーツを選ぶべき人
カローラツーリングを選ぶべき人
カローラスポーツツーリング違いの最終比較

カローラスポーツのデメリットとは

カローラスポーツはスポーティな走りや洗練されたデザインが魅力である一方で、いくつかのデメリットも存在する。購入後に後悔しないためには、これらの点を事前に把握しておくことが重要である。

後席の居住性の問題

カローラスポーツはハッチバックモデルであり、スポーティなデザインを追求した結果、後席の居住性が犠牲になりがちである。特に大柄な乗員の場合、足元空間に余裕がなく、窮屈に感じることがある。また、チャイルドシートを設置する際には、前席を大きくスライドさせる必要がある場合もあり、利便性に影響を与える可能性がある。日常的に後席に人を乗せる機会が多い場合、この狭さが不満につながる可能性がある。

パノラミックビューモニターの設定がない

多くの車種で採用されているパノラミックビューモニター（車を真上から見たような映像で周囲を確認できる機能）が、カローラスポーツには設定されていない。オプションとしての設定もなく、2022年10月の一部改良でバックガイドモニターは標準装備となったものの、狭い場所での取り回しや駐車が苦手なドライバーにとっては、この機能が利用できないことはデメリットとなりうる。

4WDやMT車の設定の廃止

カローラスポーツは、2022年10月の改良時にパワートレインが刷新され、ガソリン4WDとマニュアル車が廃止された。現在、駆動方式は2WDのみ、トランスミッションはCVTのみとなっている。走りの楽しさを追求するユーザーにとってはMT車の廃止は惜しまれる点であり、雪国や悪路走行が多いユーザーにとっては4WDの設定がないことが大きなデメリットとなる。

車両本体価格の高さ

一部のユーザーからは、「カローラという大衆車のイメージに対して、車両本体価格が高い」という声も聞かれる。中間グレードのガソリン車でも250万円近くになり、諸費用を含めるとさらに高額になるため、価格面で納得できないと感じる場合がある。また、乗り心地を向上させる「AVS」などのオプションを選択すると、さらに価格が上昇し、後悔につながるケースもある。

カローラツーリングのメリット

カローラツーリングは、ステーションワゴンとしての実用性と快適性、そして高い走行性能を兼ね備えたバランスの取れたモデルであり、多くのメリットを持つ。

広大な荷室空間と優れた積載性

カローラツーリングの最大のメリットは、その広々とした荷室空間である。通常の荷室容量は392Lだが、後席を倒すことで最大802Lまで拡張できる。これにより、キャンプ用品や釣り具、サーフボードといった大型の趣味の道具や、長尺物の荷物も容易に積載可能である。レバー一つで後席を倒せる機能や、裏返しで使える樹脂ボードなど、使い勝手を向上させる細やかな配慮も充実している。家族での旅行やアウトドアレジャーを頻繁に楽しむユーザーにとって、この高い積載性は非常に大きな魅力となる。

快適な乗り心地と静粛性

TNGAプラットフォームによる優れた重量バランスと最適なサスペンションが、同乗者にも優しい横揺れの少ないフラットな乗り心地を実現している。アクティブスポーツモデルでは、専用チューニングサスペンションにより路面への追従性と振動吸収性能が高められ、ロールを抑えつつもしなやかに衝撃を吸収する。また、車内には遮音材や吸音材が効果的に配置されており、エンジン音やロードノイズが抑制され、静かで落ち着いた室内空間が保たれる。これにより、長距離ドライブでも疲れにくい快適な移動が可能である。

高い燃費性能

2025年5月の一部改良でハイブリッド車のみに統一されたカローラツーリングは、どのグレードを選んでも優れた燃費性能を体感できる。特にX（2WD）グレードではWLTCモードで29.5km/Lを実現しており、経済性も高い。ハイブリッドシステムと軽量・高剛性ボディ、空力性能の高さが相まって、街乗りから高速走行まで優れた燃費性能を発揮するため、燃料費の節約に貢献する。

カローラスポーツを選ぶべき人

カローラスポーツは、そのスポーティなキャラクターから、特定のライフスタイルやドライビングニーズを持つ人々に最適な選択肢となるだろう。

運転そのものを楽しみたい人

カローラスポーツは、走りの良さを追求したモデルである。特に2.0Lガソリンモデル（現在は2WD・CVTのみ）は、アクセルレスポンスの良さや軽快なハンドリングが特徴で、ワインディングロードなどで運転する楽しさを存分に味わいたい人に適している。また、ホールド性の高いスポーツシートや、ドライバーの操作にダイレクトに反応する電動パワーステアリングは、「車は走らせてこそ」と考えるドライバーの気持ちを鼓舞する。

個性的なデザインを好む人

カローラスポーツは、スポーツハッチバックらしい鋭い顔つきやメッシュ状のフロントグリル、18インチアルミホイールといった精悍なエクステリアデザインが魅力である。カラーラインナップも鮮やかな傾向があり、街中で目立ちたい、個性を表現したいと考える人にとって、理想的なデザインと言える。内装においても、オプションで選択できる「センシャルレッド」のインテリアカラーは、ピュアスポーツカーのようなアグレッシブな雰囲気を演出し、車好きの心をくすぐる。

日常使いがメインで、積載性はそこそこで良い人

コンパクトなハッチバックであるため、カローラツーリングほどの広大な荷室は期待できないものの、後席を倒せばそれなりの荷物を積載できる。普段は街乗りがメインで、たまに小旅行や買い物の際に荷物が増える程度であれば、十分な容量であると感じるだろう。広さよりも、運転の楽しさやデザイン性を重視し、日常的な利便性が確保されていれば満足できる人 に向いている。

カローラツーリングを選ぶべき人

カローラツーリングは、その実用性とバランスの良さから、幅広い層のユーザー、特に家族を持つユーザーや多趣味なユーザーに最適な選択肢となるだろう。

家族での利用やアウトドア、趣味の道具を多く積載したい人

カローラツーリングの最大の強みは、ステーションワゴンならではの広い荷室空間である。ゴルフバッグやキャンプ用品、釣り具、スキー板などの長尺物まで、様々な荷物を積載できるため、家族での旅行やアウトドアレジャー、ウィンタースポーツ、または多くの荷物を運ぶ機会が多い人に最適である。後席を倒すことで最大802Lもの大容量スペースを確保できる ため、多様なライフスタイルに対応できる。

普段使いから長距離移動まで一台でこなしたい人

ハイブリッドモデルを中心とした優れた燃費性能と、快適な乗り心地、そして高い走行安定性により、カローラツーリングは日常の買い物や通勤から、家族を乗せてのロングドライブまで、あらゆるシーンで活躍できる万能性を持つ。4WD（E-Four）も選択できるため、雪国での使用や悪天候時の走行にも対応でき、年間を通じて安心して使える一台を求める人に適している。

落ち着いたデザインと上質感を求める人

カローラツーリングは、ステーションワゴンらしい伸びやかなフォルムと直線基調のフロントマスクが特徴で、落ち着きのある大人の雰囲気を醸し出している。シックなカラーバリエーションも豊富であり、流行に左右されない、長く乗っても飽きのこない上質なデザインを好む人 にフィットするだろう。室内空間も、後席の広さ以上に質感の良さが感じられ、シートやドアトリムの手触りも良く、ほんのり高級感を味わえる。

維持費を抑えたい人

カローラツーリングは、2025年5月の一部改良でハイブリッド車のみのラインアップに統一されたため、全グレードで高い燃費性能が期待できる。WLTCモードで29.5km/L（Xグレード・2WD）という低燃費は、日々の燃料費を抑えたいと考える人にとって大きなメリットとなる。エコカー減税の対象車種でもあり、維持費の低減に貢献する点も魅力である。

カローラスポーツツーリング違いの最終比較

カローラスポーツとカローラツーリングは、それぞれ異なる魅力を持つトヨタの人気モデルである。どちらを選ぶかは、あなたのライフスタイルや求めるカーライフの形によって異なるだろう。

比較のポイント

ボディタイプとデザイン：カローラスポーツはスポーティなハッチバックデザインで個性を主張する。カローラツーリングはステーションワゴンらしい伸びやかなフォルムと落ち着いたデザインが特徴である。
走行性能：カローラスポーツは運転の楽しさやダイレクトなハンドリングを重視する人に適している。カローラツーリングは燃費と日常の使いやすさに重点を置きつつ、快適な乗り心地を実現している。
室内空間と荷室：カローラスポーツの後席はコンパクトだが運転席周りのホールド感は良い。カローラツーリングは広大な荷室容量が最大の強みで、家族や趣味の荷物積載に優れる。
燃費性能：両モデルのハイブリッド車は高燃費だが、カローラスポーツのハイブリッドが僅かに優れる傾向にある。カローラツーリングは2025年5月にハイブリッド統一で全グレードで高燃費である。
グレードと価格帯：カローラツーリングの方が上位グレードと特別仕様車により高価格帯まで展開している。カローラスポーツは現行モデルが2026年フルモデルチェンジ予定で、パワートレインやデザインが刷新される見込みである。
安全装備と先進機能：両車ともに最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備し、高い安全性を誇る。カローラツーリングにはパノラミックビューモニターがオプション設定されるが、カローラスポーツにはない。
パワートレインと駆動方式：カローラツーリングは1.8Lハイブリッドのみで2WDとE-Fourが選択可能。カローラスポーツは1.8Lハイブリッドと2.0Lガソリン（共に2WDのみ）である。4WDやMTを求める場合、カローラスポーツは現行モデルでは選択肢がない。

最終的な選択は、あなたのライフスタイルや求めるカーライフの形によって異なる。