レクサスLXという名前を聞くと、多くの人がその圧倒的な存在感やラグジュアリーな内装を思い浮かべるでしょう。しかし、その一方で、「レクサスLXは燃費が悪いのではないか」という疑問を抱く人も少なくないと考えられます。特に、LX600とLX700hといった現行モデルのカタログ燃費や実燃費がどうなっているのか、その燃費に影響する要因や年式ごとの違いは気になるところです。
本記事では、レクサスLXの燃費性能について、多角的な視点から徹底的に分析する。LX700hの燃費向上点やライバル車との比較、さらには燃費を改善する対策や維持費との関連性、燃料タンク容量と航続距離、そしてレクサスLX燃費から見る賢い選び方まで、深く掘り下げて解説する。
この記事を読むことで、レクサスlx 燃費と検索した読者が具体的に何について理解を深められる
- レクサスLXの現行モデルと旧モデルのカタログ燃費および実燃費の傾向
- 燃費に影響を与える具体的な要因と、それを改善するための実践的な対策
- レクサスLXの維持費の全体像と燃費が維持費に与える影響
- 競合車種との燃費比較を通じて、レクサスLXの燃費性能が客観的にどう評価できるか
レクサスLXの燃費性能を多角的に分析

- LX600とLX700hのカタログ燃費
- レクサスLXの実燃費データと傾向
- レクサスLXの燃費に影響する要因
- レクサスLXの年式グレード別燃費
- レクサスLX700hの燃費向上点
- レクサスLX燃費とライバル車比較
LX600とLX700hのカタログ燃費
レクサスLXのカタログ燃費は、モデルによって異なる。特に、ガソリンモデルのLX600とハイブリッドモデルのLX700hでは大きな差がある。現行モデルのLX600(3.5L V型6気筒インタークーラー付ツインターボエンジン搭載)のWLTCモード燃費は、グレードによって8.0km/Lから8.1km/Lだ。これは、主要燃費改善対策として筒内直接噴射や可変バルブタイミングなどが採用されているため、そのサイズや車重を考えると健闘している数値と言える。
一方、LX700h(3.5L V6ツインターボとハイブリッドシステム搭載)のWLTCモード燃費は9.3km/Lだ。また、JC08モードでは10.5km/Lという数値も報告されている。WLTCモードは国際的な測定基準であり、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な時間配分で構成し、より実態に近い燃費を示すとされている。このWLTCモード燃費9.3km/Lは、ハイブリッドシステム、アイドリングストップ装置、電動パワーステアリング、充電制御など複数の燃費改善対策によって実現されているものだ。LX700hは、このクラスの車両としては優れた燃費性能を持つモデルと言える。
レクサスLXの実燃費データと傾向
レクサスLXの実燃費は、カタログ燃費と比較して変動する傾向がある。多くのオーナーからの報告やデータを見ると、実際の運転状況や環境によって燃費は大きく変わることが分かる。たとえば、自動車SNS「みんカラ」のユーザー評価によると、レクサスLX全体の平均燃費は約6.36km/Lである。
具体的な口コミを見ると、LX600の街乗りでは3~5km/L、高速道路では8~12km/L程度が報告されている。以前のLX570と比べ、LX600では燃費が改善されたとの声もあり、LX570の都市部街乗りで3~4km/Lであったものが、LX600では5km/L前後になったという意見もある。また、LX600では街乗りで7km/L台をコンスタントに記録し、長距離走行では9km/Lも十分に可能だとするオーナーもいる。ある試乗では、WLTCモード8.2km/Lに対し、実測値で約7.5km/Lを記録した例もある。高速道路での長距離ドライブでは、エコモードやエコランを意識した運転により、LX570で高速燃費10.8km/Lを達成した例も存在する。
一般的に、LXの実燃費は市街地で4.9km/L、高速道路で8.1km/L程度とされることもあるが、運転の仕方によって大きく左右される。燃費は、車両の重さやエンジン特性、そして運転環境によって大きく変化するものだ。
レクサスLXの燃費に影響する要因

レクサスLXの燃費は、その車両特性や使用環境、運転方法など、様々な要因によって変動する。これらの要因を理解することは、燃費を向上させるための第一歩となる。
車両の特性が燃費に与える影響
レクサスLXは、約2.7トンにも及ぶ車両重量を持つ。これに加えて、大型SUV特有の箱型ボディは空気抵抗が大きくなりがちであり、特に高速走行時には燃費悪化の一因となる。また、装着されているタイヤのサイズも燃費に影響を与える。22インチの大径タイヤは、20インチなどの小径タイヤに比べて転がり抵抗が大きくなりやすく、燃費を悪化させる要因の一つだ。
運転スタイルと環境が燃費に与える影響
運転スタイルは燃費に最も大きな影響を与える要素の一つだ。急加速や急ブレーキを頻繁に繰り返す運転は、エンジンの負荷を不必要に高め、燃料消費を増大させる。長時間のアイドリングも無駄な燃料消費につながる。走行環境も重要だ。渋滞の多い市街地走行や、坂道の多い山道での走行は、燃費が悪化しやすい。さらに、冬季にはスタッドレスタイヤの装着や、暖房の使用、エンジンが温まるまでの時間が長くなることで、燃費が低下する傾向がある。
メンテナンス状況が燃費に与える影響
車両のメンテナンス状況も燃費に直結する。エンジンオイルの劣化やエアフィルターの目詰まりは、エンジンの効率を低下させ、燃料消費を増加させる主な原因だ。また、タイヤの空気圧が不足していると、転がり抵抗が増して燃費が悪化する。適切なメンテナンスを怠ると、長期的に燃費が悪化するだけでなく、予期せぬ故障につながる可能性もあるため注意が必要だ。
レクサスLXの年式グレード別燃費
レクサスLXの燃費性能は、モデルチェンジや年式によって進化してきた。特に、最新モデルになるほど燃費が改善されている傾向が見られる。
現行モデルの燃費
2022年1月に発売された現行モデルのLX600シリーズは、WLTCモードで8.0km/Lから8.1km/Lの燃費性能を持っている。これは、従来のV8エンジンから3.5L V6ツインターボエンジンへの変更や、10速ATの採用などが大きく影響している。
過去モデルの燃費
以前のモデル、特に2015年9月から2020年8月にかけて発売されたLX570シリーズは、WLTCモードで6.5km/Lから6.6km/Lであった。これらのモデルは主に5.7L V8エンジンを搭載しており、大排気量ならではの力強い走りが特徴であったものの、燃費性能は現行モデルと比較すると低かった。
年式ごとの燃費変化
以下の表は、レクサスLXの年式別WLTCモード燃費の推移を示している。
年式(発売年月) | WLTCモード燃費(km/L) |
---|---|
2022年1月~ | 8.0~8.1 |
2020年8月~ | 6.6 |
2019年10月~ | 6.5 |
2018年8月~ | 6.5 |
2017年8月~ | 6.5 |
2015年9月~ | 6.5 |
上記のデータを見ると、モデルが新しくなるにつれて燃費性能が着実に向上していることが明確だ。特に、LX600へのモデルチェンジで大きな飛躍が見られ、排気量のダウンサイジングと効率的なパワートレインが燃費向上に大きく貢献していると考えられる。
レクサスLX700hの燃費向上点

レクサスLX700hは、従来のガソリンモデルであるLX600と比べて、燃費性能が大幅に向上している。この進化は、新開発のハイブリッドシステムをはじめとする様々な先進技術によって実現された。
新開発パラレルハイブリッドシステムの導入
LX700hの最大の燃費向上点は、新たに採用されたパラレルハイブリッドシステムである。このシステムは、3.5リッターV6ツインターボエンジンと電動モーターを組み合わせることで、パワーと燃費の両立を図っている。従来のLX600が搭載していたエンジンのみのシステムに比べ、LX700hは燃費性能が約75%も向上し、JC08モードで10.5km/Lを達成した。
特に、発進時や低速走行時にはモーターが積極的にエンジンをサポートし、ガソリン消費を効果的に抑制する。これにより、街中でのストップ&ゴーが多い場面でも効率的なエネルギー利用が可能となる。また、高速道路でもモーターとエンジンが走行状況に応じて自動で切り替わるため、無駄な燃料消費を抑え、効率的な走行を継続できる。
軽量化と空力性能の改善
LX700hは、GA-Fプラットフォームという新しい車体構造を採用することで、従来モデルに比べて約200kgの軽量化に成功している。車両重量の軽減は、燃費向上に直接的に貢献するだけでなく、加速性能やハンドリングの改善にもつながる。
加えて、空力性能の改善も燃費向上に寄与している。フロントグリル周辺の形状の見直しや、空気抵抗を最小限に抑えるデザインが採用された。このような徹底したエアロダイナミクス設計は、高速走行時の車体安定性を高めつつ、無駄なエネルギー消費を防ぐ役割を果たす。
先進技術による燃費最適化
LX700hには、他にも燃費を最適化するための先進技術が数多く搭載されている。ブレーキ時に発生するエネルギーを回収してバッテリーに蓄える回生ブレーキシステムは、減速時のエネルギーを有効活用し、全体の燃費改善に貢献する。また、アイドリングストップ機能も搭載されており、信号待ちや渋滞時の無駄な燃料消費を抑える。
これらの技術の組み合わせにより、LX700hは高性能なSUVでありながら、環境に配慮した効率的な燃費性能を提供し、燃料費の節約やCO2排出量の削減といったメリットをユーザーにもたらす。
レクサスLX燃費とライバル車比較
レクサスLXの燃費性能を評価する上で、同クラスのライバル車との比較は不可欠だ。ここでは、LXの現行モデルと競合するSUV、さらにレクサスブランド内の他のSUVとの比較を通じて、LXの燃費がどのような位置付けにあるのかを検証する。
LX700hと海外高級SUVとの比較
LX700hは、新開発のハイブリッドシステムにより、同クラスの海外高級SUVと比較しても優れた燃費性能を発揮する。たとえば、メルセデス・ベンツGLS450 4MATICの燃費は約8km/L、BMW X7 xDrive40iは7~8km/L程度とされるが、LX700hのWLTCモード燃費9.3km/L(JC08モード10.5km/L)は、これらのモデルを凌ぐ効率性を持つ。約2.8トンの車両重量を持つにもかかわらず、この燃費を実現している点は特筆すべきであり、ハイブリッドシステムの恩恵が大きいと言えるだろう。
車種 | 燃費性能(WLTC/JC08モード) | 特徴 |
---|---|---|
レクサス LX700h | 9.3 km/L (WLTC) | 新開発ハイブリッドシステム、高効率 |
メルセデス・ベンツ GLS450 | 約8 km/L | 直列6気筒エンジン、ラグジュアリーSUV |
BMW X7 xDrive40i | 7~8 km/L | 高級SUV、走行性能と快適性を両立 |
LX600と国産ライバル車との比較
LX600のWLTCモード燃費は8.0km/Lから8.1km/Lだ。トヨタ ランドクルーザー300系のガソリンモデルが6.7km/Lから6.9km/Lであるため、LX600は兄弟車であるランドクルーザーと比較すると、若干だが燃費性能が良いという結果になる。これは、パワートレインや車両設計の違いによるものと考えられる。
レクサスブランド内での比較
レクサスブランド内には様々なSUVモデルがあり、それぞれ燃費性能が異なる。LXはフラッグシップSUVとして車両重量が重く、その分、小型のSUVと比較すると燃費は劣る傾向にある。
車種(LXと比較) | LX WLTCモード燃費(km/L) | 比較車種 WLTCモード燃費(km/L) | 備考 |
---|---|---|---|
レクサスRX | 8.0~8.1 | 11.2~20.2 | RXの方が車両が軽く、ハイブリッドモデルが多い |
レクサスNX | 8.0~8.1 | 12.2~21.0 | NXの方が車両が軽く、ハイブリッドモデルが多い |
レクサスLS | 8.0~8.1 | 7.7~16.4 | セダンであり、グレードやパワートレインで変動 |
レクサスGS | 8.0~8.1 | 9.1~20.5 | セダンであり、グレードやパワートレインで変動 |
上記の表を見ると、レクサスLXはブランド内の他のSUVやセダンと比較しても、そのサイズと排気量ゆえに燃費は劣る傾向がある。しかし、LXの最大の魅力は、燃費性能だけではない。圧倒的な存在感、本格的なオフロード走行性能、そして最上級の快適性と所有する満足感の高さにこそ、その価値がある。
レクサスLXの燃費に関する疑問を解説

- レクサスLX燃費を改善する対策
- レクサスLXの維持費と燃費の関連
- レクサスLX燃料タンクと航続距離
- レクサスLXディーゼル車の燃費は?
- レクサスLX燃費から見る賢い選び方
- レクサスLX燃費性能の総合的なまとめ
レクサスLX燃費を改善する対策
レクサスLXのような大型SUVの燃費は、いくつかの工夫と対策によって改善できる可能性がある。日々の運転習慣や車両の管理を見直すことで、燃料費の節約にもつながるだろう。
エコドライブの実践
燃費を改善するための最も基本的な対策は、エコドライブを実践することだ。具体的には、ゆるやかな加速と早めのアクセルオフを心がける。急発進や急ブレーキはエンジンの負荷を増大させ、燃料消費を無駄にする。一定速度での走行を維持することも重要だ。高速道路ではレーダークルーズコントロールを活用し、安定した速度で走行することが燃費向上に役立つ。不必要なアイドリングを回避するのも効果的だ。信号待ちや停車時にはアイドリングストップ機能を活用し、停止中の燃料消費を抑える。
タイヤの適切な管理と選択
タイヤの空気圧は燃費に大きく影響する要素の一つだ。適正な空気圧を維持することで、タイヤの転がり抵抗が減少し、燃費が向上する。月に一度以上の空気圧チェックを行い、長距離走行前や季節の変わり目には必ず確認することを推奨する。また、タイヤのサイズも燃費に影響するため、もし可能であれば20インチへのインチダウンも検討すると良い。20インチタイヤは、乗り心地の改善や静粛性向上、タイヤ単価の低下だけでなく、転がり抵抗の軽減による燃費の微改善も期待できる。
車両の軽量化と定期的なメンテナンス
車内に不要な荷物を積みっぱなしにしないことも重要だ。車両重量が重くなればなるほど、エンジンへの負荷が増し、燃料消費は増える。トランクの整理整頓や、使用頻度の低いアクセサリーの一時的な取り外しを心がけるべきだ。
また、定期的な車両メンテナンスは燃費維持に不可欠だ。エンジンオイルやエアフィルターの定期的な交換は、エンジンの効率を最適な状態に保ち、燃費悪化を防ぐ。特にエンジンオイルは、5,000km~10,000kmごとの交換が目安とされる。これらの対策を総合的に実践することで、レクサスLXの燃費性能を最大限に引き出すことができるだろう。
レクサスLXの維持費と燃費の関連
レクサスLXの所有には、車両価格だけでなく、年間を通してかかる維持費も考慮する必要がある。特に燃費は、維持費の中でも大きな割合を占める燃料費に直結するため、その関連性を理解しておくことは非常に重要だ。
年間維持費の構成要素と燃費の影響
LX600の年間維持費は、実際のオーナー経験に基づくと約102万円に達するという報告がある。この維持費の内訳は、主に自動車税、任意保険、車検費用、そしてガソリン代の4つの基本費用で構成される。このうち、燃費と直接的に関連するのがガソリン代だ。
たとえば、年間15,000kmから20,000km走行し、実燃費が5km/Lから6km/L、ハイオクガソリンの単価が190円/Lと仮定すると、年間のガソリン代は約60万円にもなる。この数値は、年間維持費総額の半分以上を占める場合があり、燃費の良し悪しが維持費全体に与える影響は極めて大きいと言える。
モデルによる燃費と燃料費の差
LX600とLX700hでは、燃費性能に明確な差があるため、それに伴い燃料費も大きく変動する。LX700hの燃費性能が向上したことで、年間燃料費の節約効果は顕著だ。たとえば、LX700h(10.5km/L)とLX600(6.0km/L)を年間10,000km走行する前提で比較すると、LX700hの方が年間で約114,240円の燃料費を節約できるという試算もある。この差は、長期的に見れば大きな経済的メリットとなる。
維持費を抑えるための総合的なアプローチ
燃料費以外にも、レクサスLXの維持費には自動車税(3.5Lクラスで年額57,000円)や、盗難リスクの高い車種ゆえに高額になりがちな任意保険料(年間18万円前後)、そして2年ごとの車検費用(年割換算で10~15万円)などが含まれる。
これらの維持費を総合的に抑えるには、燃費の良い走行習慣の徹底はもちろん、保険プランの見直し、20インチタイヤへの変更、セカンドカーの併用なども有効な手段だ。車両購入前に維持費のシミュレーションをしっかり行い、自身のライフスタイルや予算に合わせた賢い選択が求められる。
レクサスLX燃料タンクと航続距離
レクサスLXは、その大柄なボディと本格的なSUV性能に見合った大容量の燃料タンクを搭載している。この燃料タンク容量と燃費性能によって、一度の給油で走行できる航続距離が決まる。
モデルごとの燃料タンク容量
現行のレクサスLXの燃料タンク容量は、モデルによって異なる。LX700hは68L、LX600は80Lの燃料タンクを搭載している。以前のモデルであるLX570は、さらに大容量の93Lタンクを搭載していた。燃料タンク容量は、長距離移動における給油の頻度を左右する重要な要素だ。
航続距離の計算と実情
航続距離は、「燃料タンク容量 × 実燃費」で概算できる。しかし、実燃費は走行条件や運転スタイルによって大きく変動するため、一概にカタログ値だけで判断することはできない。
例えば、LX600で実燃費が平均8.0km/Lの場合、80Lの燃料タンクで約640kmの走行が可能だ。LX700hでWLTCモード燃費9.3km/Lの場合、68Lの燃料タンクで約632.4kmの走行が可能となる。
しかし、実際の使用状況では、ワンソクTubeのオーナーがLX600で長距離ドライブに出かけた際、満タン時の航続可能距離が400km強と表示されたものの、高速走行で燃費が伸びた結果、無給油で約450kmを走行できた例もある。最終的には平均8.7km/Lまで燃費が伸び、183kmの残航続距離を残した。このことから、高速道路でのエコドライブを意識すれば、さらに航続距離を伸ばせる可能性を秘めていることが分かる。
以前のLX570では、93Lのタンクと高速燃費10.8km/Lのエコランにより、理論上1,004kmの航続距離が可能であるという報告もある。これは東京から下関までワンタンクで走行できる計算だ。
モデル | 燃料タンク容量(L) | 平均実燃費(例, km/L) | 概算航続距離(km) |
---|---|---|---|
LX700h | 68 | 9.3 (WLTC) | 約632 |
LX600 | 80 | 8.0 (WLTC) | 約640 |
LX570 | 93 | 6.5 (WLTC) | 約604 |
LX570 (高速エコラン) | 93 | 10.8 | 約1,004 |
航続距離が長いことは、長距離ドライブや給油施設が少ない地域での走行において大きな安心材料となるだろう。給油の手間を減らし、快適なドライブを続ける上で、燃料タンク容量と実燃費のバランスは非常に重要だ。
レクサスLXディーゼル車の燃費は?
「レクサスLXディーゼル」というキーワードで情報を探している人もいるかもしれない。しかし、日本のレクサス正規ラインナップにおいて、現行のLXモデルにはディーゼル車の設定はない。日本国内で販売されているのは、ガソリンモデルのLX600とハイブリッドモデルのLX700hのみだ。
海外市場や仮想モデルでの燃費情報
一方で、海外市場の一部ではディーゼルモデルが販売されているケースや、仮想的な「レクサスLXディーゼル」としての燃費性能に関する情報が見られる。ある情報では、レクサスLXディーゼル車の実燃費は、市街地走行で約11~13km/L、高速道路走行で約13~15km/L、平均的な使用で約12~14km/Lと分析されている。これはWLTCモードでのカタログ燃費8.1km/Lを上回る傾向にあるとされる。
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比較して燃費効率が良く、特に長距離走行時にその特性を発揮しやすい。そのため、LX570(ガソリンモデル)と比較すると、ディーゼルの方が燃費効率は大幅に良いとされる。また、ハイブリッドモデルのLX700hとの燃費差は、使用状況によっては0~2km/L程度と、それほど大きくない場合もある。同クラスのランドクルーザーやBMW X7のディーゼルモデルと比較しても、遜色ない燃費性能を示すと分析されている。
項目 | レクサスLXディーゼル(仮想) |
---|---|
実燃費(市街地) | 約11~13km/L |
実燃費(高速道路) | 約13~15km/L |
実燃費(平均) | 約12~14km/L |
カタログ燃費(WLTCモード) | 8.1km/L |
燃料タンク容量 | 80L |
概算航続距離 | 約960~1120km |
これらの情報は、ディーゼルエンジンが大型SUVの燃費効率向上に有効である可能性を示している。しかし、改めて強調するが、日本国内のレクサス正規販売店ではLXのディーゼルモデルは取り扱っていないため、購入を検討する際は注意が必要だ。
レクサスLX燃費から見る賢い選び方
レクサスLXを選ぶ際、その燃費性能は購入後の維持費に直結するため、賢い選択が求められる。単に車両価格だけでなく、ライフスタイルや使用目的を踏まえた検討が重要だ。
燃費性能と優先順位
まず、自身のカーライフにおいて燃費性能がどの程度の優先順位を占めるかを明確にすることが大切だ。
- 燃費を最重視する場合:レクサスLXは、そのサイズと排気量から、他の小型SUVやセダンに比べて燃費は劣る傾向にある。燃費性能を最優先するならば、レクサスRXやNXといった、よりコンパクトでハイブリッドモデルが豊富なSUVが適しているだろう。
- LXの価値を重視する場合:LXは、圧倒的な存在感、最上級の乗り心地、高い悪路走破性能、そしてレクサスならではの品質とステータスを提供する。これらのLXが持つ独自の魅力を享受したいのであれば、燃費はある程度の妥協点と考える必要がある。特にLX700hのハイブリッドモデルは、従来モデルから燃費が大幅に改善されており、このクラスとしては高効率だ。
維持費全体を考慮した選択
車両価格だけでなく、年間維持費の「現実」を把握することが賢い選び方につながる。LX600の場合、年間100万円を超える維持費がかかる可能性があり、その中でも燃料費は大きな割合を占める。燃費の良いLX700hを選ぶことで、年間燃料費を大幅に節約できる試算もある。
維持費を抑える工夫として、日々のエコドライブはもちろん、駐車場代の見直し、任意保険の最適化、定期的なメンテナンスといった総合的なアプローチが有効だ。また、タイヤを20インチにすることで、交換費用や燃費の改善効果も期待できる。
購入方法の選択肢
レクサスLXを手に入れる方法も、賢い選択肢の一つとなる。
- 新車購入:最新の機能や充実した保証が得られる反面、初期費用が高額となる。
- 中古車選択:初期費用を抑えられる可能性があるが、経年劣化によるメンテナンス費用や修理費用の増加リスクがあるため、過去の整備履歴などを十分に確認する必要がある。
- リースプラン(KINTOなど):初期費用を抑え、月額定額で利用できる。保険やメンテナンス費用も含まれるため、維持費の管理が簡素化されるメリットがある。常に最新モデルに乗れる可能性もあるため、購入負担を軽減しつつ高級SUVを楽しみたい場合に適している。
これらの点を踏まえ、自身のライフスタイルと経済状況に最も合った「レクサス lx 燃費」を考慮した選び方をすることが、後悔のないカーライフを送る鍵となるだろう。
レクサスLX燃費性能の総合的なまとめ
レクサスLXの燃費性能は、その圧倒的な存在感や豪華な装備を持つフラッグシップSUVとして、多角的に評価されるべき要素だ。
- レクサスLX600のWLTCモード燃費は8.0~8.1km/Lだ
- レクサスLX700hのWLTCモード燃費は9.3km/L、JC08モードでは10.5km/Lを達成する
- 実燃費は運転スタイルや走行環境により変動し、カタログ値より低くなる傾向がある
- LX700hは新開発パラレルハイブリッドシステムで燃費が大幅に向上した
- 低速走行や街中ではモーターがエンジンをアシストし燃料消費を抑える
- GA-Fプラットフォーム採用により約200kgの軽量化が燃費向上に貢献した
- 回生ブレーキシステムやアイドリングストップ機能も燃費改善に寄与する
- レクサスLXの燃費はメルセデス・ベンツGLSやBMW X7といった同クラスSUVを凌ぐ効率性を持つ
- LX600は兄弟車であるランドクルーザーよりも燃費性能がわずかに良い
- レクサスRXやNXなどの小型SUVと比べるとLXの燃費は劣る傾向が見られる
- 燃費改善にはエコドライブ、適切なタイヤ空気圧管理、不要な荷物の削減が有効だ
- 定期的なエンジンオイルやフィルターの交換など車両メンテナンスが燃費維持に不可欠となる
- 年間維持費においてガソリン代は大きな割合を占め燃費は維持費に直結する
- LX700hはLX600と比較して年間10万円以上の燃料費節約効果が期待できる
- レクサスLXには国内正規販売モデルにおいてディーゼル車の設定はない
(レクサス公式サイトはこちら→https://lexus.jp)