レクサスのSUVとして絶大な人気を誇るRXとNXは、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢だ。しかし、「RXとNXのどちらを選べば、自分のライフスタイルに本当に合うのだろうか」「価格やサイズ、燃費、維持費、リセールバリューといった具体的な違いを深く理解したい」と考える読者も少なくない。走行性能や内装の質感、そして安全装備など、多岐にわたる側面から両モデルを比較検討することは、最適な一台を見つける上で非常に重要である。この記事では、それぞれのモデルが持つ特長や注意点を詳細に分析し、レクサスRX NX比較を通じて、後悔のない賢い選び方を提示する。
この記事を読むことで「レクサスrx nx 比較」と検索した読者が具体的に何について理解を深められる。
- レクサスRXとNXの車両本体価格やグレード構成、維持費の具体的な違いを把握できる。
- 両モデルのボディサイズ、燃費性能、走行性能、内装の質感と居住性の差が明確になる。
- ライフスタイルや家族構成に合わせた最適なレクサスSUVの選び方を判断できる。
- リセールバリューや中古車市場の傾向を理解し、将来的なコストを見据えた購入計画を立てられる。
レクサスRXとNXを徹底比較

- レクサスRX NXの価格とグレード
- レクサスRX NXのサイズと取り回し
- レクサスRX NXの燃費とパワートレイン
- レクサスRX NXの内装と居住性
- レクサスRX NXの走行性能と乗り心地
- レクサスRX NXの安全装備の違い
レクサスRX NXの価格とグレード
レクサスRXとNXは、同じレクサスブランドのSUVでありながら、価格帯とグレード構成において明確な違いがある。新型NXの車両本体価格は455万円から738万円の範囲で設定されており、一方、RXは668万円から903万円と、より高価格帯だ。このことから、両モデルの間には約100万円前後の価格差が存在することがわかる。ガソリン車・2WDの標準グレード同士で比較した場合でも、約70万円の差があると言われている。
個別のグレードに目を向けると、NX350 F SPORTは約640万円、RX350 F SPORTは約740万円となっており、その差は約100万円である。NXには2.5リッターNAエンジン、新開発の2.4リッターターボエンジン、ハイブリッドモデル、そしてレクサス初のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルと、豊富なパワートレインが用意されている。対してRXには、2.4リッターターボ、ハイブリッド、プラグインハイブリッドといったパワートレインが設定されている。このように、NXはグレードによっては上級モデルであるRXよりも高価な設定となる場合もあり、両モデルの価格は肉薄している状況だ。
この価格差は単にブランド価値によるものではなく、装備内容やボディサイズの差が反映されている。例えば、RXはNXに比べて大型の12.3インチモニターやパノラミックビューモニター、デジタルインナーミラーなどが標準装備されている場合が多く、これらの装備差が価格に影響していると考えられる。レクサスの最新モデル情報は、公式ウェブサイトで確認できる。購入予算と求める装備内容を明確にすることで、最適なグレード選択が見えてくる。
項目 | レクサスNX(新型) | レクサスRX(新型) |
---|---|---|
車両本体価格(税込) | 約455万円〜約738万円 | 約668万円〜約903万円 |
パワートレイン | NA、ターボ、HV、PHEV | ターボ、HV、PHEV |
代表グレード価格 | 350 F SPORT 約640万円 | 350 F SPORT 約740万円 |
レクサスRX NXのサイズと取り回し
レクサスRXとNXのボディサイズは、日常的な使い勝手や走行フィーリングに大きく影響する決定的な違いである。NXは全長4660mm、全幅1865mm、全高1640mmというサイズで、ホイールベースは2690mm、最小回転半径は5.7mだ。これはトヨタハリアーとほぼ同じサイズ感であり、都市部での取り回しやすさに優れる。狭い道路や立体駐車場でもストレスなく運転できるため、通勤や買い物といった日常使いに非常に適している。
一方、RXは全長4890mm、全幅1920mm、全高1705mmと、一回り大きいサイズである。ホイールベースは2850mm、最小回転半径は5.9mだ。RX450hLのようなロングバージョンは全長5000mmにもなる。このサイズは広い室内空間と重厚な存在感をもたらし、長距離ドライブや家族での利用時に高い快適性を発揮する。
しかし、RXの大きなボディは、都市部での狭い駐車場や住宅街の細い道での取り回しを難しく感じる場合がある。特に、最小回転半径がNXより約70cm大きいことは、Uターンや車庫入れの際に実感できる差となる。自分の駐車スペースの広さや、普段よく利用する道路状況を考慮して選択することが、後悔しない車選びの鍵となる。
項目 | レクサスNX | レクサスRX |
---|---|---|
全長 | 4,660mm | 4,890mm (RX450hLは5,000mm) |
全幅 | 1,865mm | 1,920mm |
全高 | 1,640mm | 1,705mm (RX450hLは1,725mm) |
ホイールベース | 2,690mm | 2,850mm |
最小回転半径 | 5.7m | 5.9m |
取り回し | 都市部での扱いやすさが魅力 | 広々とした室内空間が魅力 |
レクサスRX NXの燃費とパワートレイン
レクサスRXとNXの燃費性能は、パワートレインの種類によって大きく異なる。両モデルともに、ガソリン車、ハイブリッド車、そしてプラグインハイブリッド車(PHEV)がラインナップされている。
NXのハイブリッドモデル(NX350h)は、WLTCモードで最大22.2km/Lと非常に優れた燃費効率を誇る。NX450h+(PHEV)もWLTCモードで19.9km/Lと高燃費であり、EVモードでの航続距離は50kmから70kmへの伸長が予定されている。ガソリンモデルのNX350はWLTCモードで11.7km/L、NX250は13.9km/L(レギュラーガソリン)となっている。実燃費では、NXのハイブリッド車が16.0km/L程度、ガソリン車が10.0km/L程度という目安がある。
一方、RXのハイブリッドモデルでは、RX500hがWLTCモードで14.3km/L、RX450h+が18.7km/L、RX350hが18.7km/Lとなっている。RXのガソリンモデル(RX350)はWLTCモードで11.2km/Lだ。RX450hの旧JC08モードでは最大18.0km/Lとされる。
全体的にNXの方がRXよりも燃費が良い傾向にあるのは、車両サイズの小ささが影響していると考えられる。ただし、自動車税に関しては、どちらのモデルも多くのグレードが2500cc以下の排気量であるため、年間4万3500円で同等の維持費となる。
通勤や日常使いで走行距離が長い場合は、NXのハイブリッドモデルが燃料費の節約に大きく貢献する。また、PHEVモデルは自宅での充電環境が整っていれば、ガソリン消費を極力抑えたエコなカーライフを実現できるだろう。
項目 | レクサスNX (代表グレード) | レクサスRX (代表グレード) |
---|---|---|
パワートレイン構成 | NA、ターボ、HV、PHEV | ターボ、HV、PHEV |
燃費(WLTCモード) | NX350h: 最大22.2km/L NX450h+: 19.9km/L NX350: 11.7km/L | RX500h: 14.3km/L RX450h+: 18.7km/L RX350: 11.2km/L |
燃料種類 | レギュラーガソリン/ハイオクガソリン | ハイオクガソリン |
実燃費(目安) | HV: 16.0km/L程度 ガソリン: 10.0km/L程度 | – |
自動車税 | 43,500円(2.5L以下) | 43,500円(2.5L以下) |
レクサスRX NXの内装と居住性
レクサスRXとNXの内装は、それぞれのコンセプトに基づいた異なる魅力を持っている。NXの内装は「Tazuna Concept」という新コックピット思想を採用しており、ドライバーが運転に集中しやすいタイトなレイアウトが特徴だ。最大14インチの大型タッチディスプレイが中央に備わり、物理的なリモートタッチは完全廃止され、タッチパネル操作に一本化された。上質なソフトパッドがインパネからドア上部まで広がり、スポーティーかつアグレッシブな印象を与えている。シートは合成皮革が中心だが、F SPORTではアルカンターラとの組み合わせや赤ステッチが施され、スポーティーな質感を高めている。後席はホイールベースの延長により十分な足元空間を確保しており、6:4分割可倒式シートが採用されている。荷室容量は5人乗車時で520リットル、後席を倒せば1411リットルまで拡大できる。
一方、RXの内装は全体的にゆとりがあり、広々とした空間が特徴だ。デジタルとアナログを組み合わせたシンプルで水平基調のデザインが採用されており、大型の12.3インチタッチディスプレイが視界の広さと開放感を演出する。シート素材は本革が標準となるグレードが多く、特にセミアニリン本革シートや本木目のオーナメントパネルといった豪華な素材が採用され、上質な高級感を追求している。後席の足元空間や頭上空間はNXよりも約10cm広く、4:2:4分割可倒式シートが採用され、リクライニング調整も座ったまま行える。荷室容量は5人乗車時で553リットル、最大1678リットルとNXを大きく上回り、大型スーツケース1個分に相当する約90リットルの差がある。
通勤や短距離移動、運転に集中するパーソナルな空間を求めるならNX、家族での長距離ドライブや荷物の積載量、後席の快適性を重視するならRXが適している。
項目 | レクサスNX | レクサスRX |
---|---|---|
コックピット | タイトで運転集中型、タッチパネル操作 | ゆとりがあり開放的、タッチ/リモートタッチ併用 |
モニターサイズ | 最大14インチ | 12.3インチ |
内装素材 | 合成皮革中心、スポーティーな質感 | 本革標準、天然皮革+加飾パネルで高級感 |
後席空間 | 十分な足元空間を確保 | 広く快適、足元・頭上とも約10cm広い |
荷室容量(VDA値) | 520L(5人乗車時)、1411L(最大) | 553L(5人乗車時)、1678L(最大) |
静粛性 | エンジン音がやや入りやすい | 高速域でも室内は非常に静か、高級セダン並み |
レクサスRX NXの走行性能と乗り心地
レクサスRXとNXは、それぞれ異なる走行性能と乗り心地の特性を持っている。NXは「Premium Urban Sports Gear」というコンセプトのもと開発されたモデルであり、軽量なボディとコンパクトなサイズ感を活かした、軽快でキビキビとした走りが特徴だ。街乗りでの取り回しやすさはもちろんのこと、シャープでダイレクトな操舵感は、カーブの多い道でも意のままに操れる感覚を提供する。F SPORTグレードのサスペンションはやや硬めの設定で、スポーティーな応答性が強調されている。0-100km/h加速はNX350 F SPORTで約7.0秒と俊敏な走りを見せる。
一方、RXは重厚感のある乗り味が魅力だ。全長が長くホイールベースも2850mmと長いため、高速道路や長距離移動では圧倒的な安定感と静粛性を感じられる。サスペンションの味付けは「しっとり・高級感重視」であり、路面の凹凸を滑らかにいなし、高級車らしい快適な乗り心地を提供する。特にRX500h F SPORT Performanceに搭載される電子制御4WDシステム「Direct4」は、路面状況に応じて駆動力を最適に制御し、コーナリング時の安定性を高めている。RX350 F SPORTの0-100km/h加速は約6.9秒と、NXと遜色ないパフォーマンスを発揮する。
つまり、日常的な街乗りでの軽快さやスポーティーな操作感を求めるならNX、長距離移動での安定感や高級車らしいしっとりとした乗り心地、高い静粛性を重視するならRXが最適な選択となる。試乗を通じて、自身の運転スタイルや好みに合ったフィーリングを確かめることが不可欠だ。
項目 | レクサスNX 350 F SPORT | レクサスRX 350 F SPORT |
---|---|---|
操舵感 | シャープでダイレクトな応答性 | 落ち着きがあり、スムーズで安定した挙動 |
加速感 | 軽量ボディで軽快なスタートダッシュ | トルクフルでパワフルな加速が持ち味 |
カーブでの安定感 | クイックなステアリングで意のままに操れる | 重量感のあるボディで揺れが少なく安定 |
静粛性 | エンジン音がやや入りやすい | 高速域でも室内は非常に静か |
サスペンション | やや硬め(スポーティ志向) | しっとり・高級感重視 |
0-100km/h加速 | 約7.0秒 | 約6.9秒 |
レクサスRX NXの安全装備の違い
レクサスRXとNXは、どちらもレクサスの予防安全システム「Lexus Safety System+」を装備しており、高い安全性能を誇る。このシステムには、プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、ロードサインアシストなど、多くの先進安全機能が含まれている。
しかし、両モデルの間には装備内容に一部違いが見られる。例えば、RXには「アドバンストドライブ」や「ドライバーモニター機能」といった安全装備が標準装備されており、より高度な運転支援機能を提供する。アドバンストドライブは車間距離を適切に保ち、ドライバーモニター機能はドライバーの顔を認識して異常を検知することで、安全性をさらに高める機能だ。
一方、NXには自動駐車支援システム「Advanced Park」が搭載されており、駐車が苦手なドライバーにとって非常に便利な機能である。このシステムは、狭い駐車場での取り回しをサポートし、駐車時のストレスを軽減する。
安全装備の選択は、運転の頻度や環境、そして個人の運転スキルに大きく左右される。より充実した運転支援システムやドライバーモニタリング機能を求めるならばRX、都市部での駐車支援や日常の利便性を高めたいならばNXのAdvanced Parkも魅力的な選択肢となる。詳細な機能については、レクサス公式サイトの対応車種比較表で確認できる。
レクサスRX NX比較で賢い選び方

- レクサスRX NXの維持費を比較
- レクサスRX NXのリセールバリュー
- レクサスRX NX最適なグレード選び
- レクサスRX NXライフスタイル選択
- 中古車のレクサスRX NX比較
- レクサスRXとNX比較:失敗しない選び方
レクサスRX NXの維持費を比較
レクサスRXとNXの維持費は、ボディサイズや燃費性能、パワートレインの違いにより、年間で数万円程度の差が生じる。NXの年間維持費は約65万円程度とされており、RXの年間約70万円と比較すると、NXの方がやや経済的だ。
この維持費の差は主に燃費性能に起因している。前述の通り、NXのハイブリッドモデルはRXよりも燃費効率が優れるため、ガソリン代の節約につながる。例えば、NX350(ガソリン)とNX350h(ハイブリッド)の年間燃料費には6万円から7万円の差があり、長期的に見れば無視できない金額となる。また、タイヤ交換費用も車両重量が大きいRXの方が高めになる傾向がある。
ただし、自動車税については、両モデルともに多くのグレードが2500cc以下の排気量であるため、年間4万3500円で同等の負担となる。保険料や部品交換費用については、RXとNXで大きな差はないとされる。
結論として、日々の燃料費や消耗品にかかるコストを重視し、総維持費を抑えたいのであればNXが有利である。しかし、年間5万円程度の差であれば、RXが提供する走行性能や高級感、広い室内空間にその価値を見出すこともできるだろう。
項目 | レクサスNX | レクサスRX |
---|---|---|
年間維持費(目安) | 約65万円程度 | 約70万円程度 |
自動車税 | 43,500円(2.5L以下) | 43,500円(2.5L以下) |
燃料費傾向 | HVモデルは非常に優れる | やや高めになる傾向 |
タイヤ交換費用 | やや抑えられる傾向 | やや高めになる傾向 |
エコカー減税 | 対象グレードでは税負担軽減 | – |
レクサスRX NXのリセールバリュー
レクサスRXとNXは、どちらもレクサスブランドの信頼性と人気により、中古車市場で高いリセールバリューを維持している。しかし、モデルやグレード、パワートレインの選択によって、その価値は大きく変動する。
特に注目すべきは、ガソリンモデルのリセールバリューの高さだ。RX350 F SPORT(ガソリン)は非常に安定したリセールを誇り、1年落ちでも残価率95%以上を維持するケースがあると言われる。年間車体費でみると、2年2万km時点で30万円という試算も出ている。NX350 F SPORT(ガソリン)もリセールが非常に高く、3年3万kmで年間車体費37万円というデータがある。F SPORTグレードは全般的にリセールが良い傾向にある。
一方、ハイブリッドモデル、特にプラグインハイブリッド車(PHEV)や高出力ハイブリッドは、新車価格が高い分、中古車市場では大きく値下がりしやすく、割安感が増す傾向にある。NX350h F SPORT(ハイブリッド)の年間車体費は3年3万kmで58万円と試算されている。最上級グレードのRX500h F SPORT Performanceは、リセールが比較的悪い状況だ。
オプション装備もリセールに影響を与える。パノラマルーフはリセール価値を向上させる必須オプションとされており、人気オプションを装着している車両は高値査定が期待できる。また、3年後の残価率データでは、NXが約65%、RXが約60%と、NXがわずかに優勢である。これは中古車市場におけるコンパクトSUVの需要増加が背景にあると考えられる。
将来的な売却時の価値を最大化したいならば、ガソリンモデルのF SPORTグレード、特にRX350 F SPORTやNX350 F SPORTが賢明な選択だ。一方で、中古車として購入し長期保有を考えるなら、新車時価格が高いハイブリッドやPHEVモデルが、よりお買い得感のある選択となる。
項目 | レクサスNX | レクサスRX |
---|---|---|
リセール傾向 | 安定して高い、特にガソリンF SPORT | 非常に安定、特にガソリンF SPORT |
残価率(3年後目安) | 約65% | 約60% |
年間車体費(例) | 350 F SPORT (ガソリン) 3年3万km: 37万円 | 350 F SPORT (ガソリン) 2年2万km: 30万円 |
高リセールグレード | バージョンL、Fスポーツ (ハイブリッドも含む) | バージョンL、Fスポーツ (ハイブリッドも含む) |
リセールを下げる要因 | – | RX500h F SPORT Performance (リセール悪い) |
推奨オプション | パノラマルーフ | パノラマルーフ |
レクサスRX NX最適なグレード選び
レクサスRXとNXのどちらを選ぶかという問いに対しては、個人の優先順位によって最適なグレードも異なってくる。コストパフォーマンスを重視するなら、NX350 F SPORT(ガソリンモデル)が有力な選択肢となるだろう。このグレードは、スポーティーな外観とリセールバリューの高さが両立されており、経済性と見た目の満足感を同時に追求できる。特にガソリンモデルは、ハイブリッド車と比較してリセールバリューが高い傾向にあるため、売却時のメリットも大きい。
一方、RXにおいては、リセールバリュー、維持費、そして車両価格のバランスが優れたRX350 F SPORT(ガソリンモデル)が推奨される。このグレードは、RXならではの高級感と走行性能を享受しつつ、コスト面でも安定性が期待できる。
運転の快適性や充実した装備を重視するならば、NXでは「version L」グレードも検討に値する。RXにおいても「version L」グレードは、本木目のオーナメントやパネル、セミアニリン本革シートなど、特別感のある豪華な装備が魅力だ。
最適なグレード選びの鍵は、自分が何を最も重視するかを明確にすることだ。スポーティーな走りやリセールを最優先するなら「F SPORT」のガソリンモデル、経済性や都市部での使いやすさを重視するなら「NXのハイブリッドモデル」、そして広さや装備の豪華さを求めるなら「RXのversion L」といった具体的な選択肢が見えてくるだろう。
レクサスRX NXライフスタイル選択
レクサスRXとNXの選択は、主に個人のライフスタイルや居住環境、家族構成に大きく左右される。それぞれが異なるニーズに特化して設計されているため、自分の生活パターンに合ったモデルを選ぶことが、満足度の高いカーライフを送るための鍵となる。
都市部での生活者にはNX
都市部での生活が中心であり、日常的に狭い道や立体駐車場を利用する機会が多いならば、NXが断然おすすめだ。コンパクトなボディサイズは取り回し性に優れ、運転時のストレスを軽減する。また、ハイブリッドモデルの高い燃費効率は、渋滞の多い都市部での燃料コストを抑えるのに貢献する。夫婦二人や小さなお子さんがいる家庭にとっても、NXは十分な広さと利便性を提供するだろう。セカンドカーとしての利用も、NXのコンパクトさが重宝される。
郊外や長距離移動が多い家族にはRX
一方、郊外に住んでいて、家族での長距離移動やレジャー用途で車を使う頻度が高いならば、RXが最適な選択となる。RXの広々とした室内空間は、4人以上の家族や荷物が多い家庭にとって非常に快適だ。最大1678Lという大容量の荷室は、アウトドア用品や旅行用のスーツケースも余裕で積載できるため、週末のレジャーにも活躍する。高速道路での安定した走行性能と、高級セダン並みの静粛性は、長距離移動での疲労軽減に大きく貢献する。また、チャイルドシートを2台設置する必要がある場合、RXの後席幅の余裕が必須レベルで重要となる。
最終的にライフスタイルに合わせた選択が重要であり、自身の運転環境、家族構成、主な車の使用目的を具体的に洗い出すことで、RXとNXどちらが最適かという結論に辿り着く。
中古車のレクサスRX NX比較
レクサスRXとNXの中古車市場は、両モデルともに安定した人気を背景に高値を維持している状況にある。しかし、中古車ならではのお買い得感や狙い目のグレードも存在する。
新車価格が比較的高価なプラグインハイブリッド車(PHEV)や高出力ハイブリッドモデルは、新車購入時からの値下がり幅が大きく、中古車市場では割安感が増す傾向にある。例えば、NX450h+やRX450h+、RX500h F SPORT Performanceなどは、新車では高額だが、中古であればお買い得に手に入れられる可能性がある。ただし、これらのモデルは流通量が少ない場合もあるため、根気強く探す必要がある。
コスパを重視するなら、NX300hバージョンLやRX450hバージョンLの前期モデルが狙い目となる。これらのグレードは、内装の質感や快適装備が充実しているにもかかわらず、F SPORTほど人気が集中しないため、価格が落ち着いている場合が多い。リセールを最重視するのであれば、RX350 F SPORTの後期型で低走行の車両がおすすめだ。相場が高く推移しており、数年後の売却時にも価値を維持しやすい。
中古車購入を検討する際には、年式ごとのモデルチェンジや改良ポイントを把握しておくことも重要だ。例えば、RXは2022年にフルモデルチェンジを実施し、安全装備や室内空間が強化された。NXは2021年にフルモデルチェンジされ、ハイブリッドやPHEVのラインナップが拡充された。
また、KINTOのようなカーリースサービスも、購入前に複数の車種を試したい場合や、短期間での乗り換えを検討している場合に有効な選択肢となる。中古車購入は、新車価格では手が届きにくいグレードや装備をお得に手に入れるチャンスである一方、走行距離やメンテナンス履歴、バッテリーの状態(ハイブリッド車の場合)などを慎重に確認することが失敗しないための重要ポイントとなる。
項目 | レクサスNX(中古車) | レクサスRX(中古車) |
---|---|---|
価格動向 | 安定した高値を維持 | 安定した高値を維持 |
狙い目グレード | NX300hバージョンL(前期) | RX450hバージョンL(前期) |
高値狙いグレード | 350 F SPORT(低走行) | 350 F SPORT(後期低走行) |
お買い得感 | PHEVや高出力HVモデル | PHEVや高出力HVモデル |
注意点 | 走行距離、メンテナンス履歴、バッテリー状態 | 走行距離、メンテナンス履歴、バッテリー状態 |
参考サービス | KINTOなどのカーリース | KINTOなどのカーリース |
レクサスRXとNX比較:失敗しない選び方
レクサスRXとNXは、どちらも高い人気を誇るプレミアムSUVだが、その特性や最適なユーザー層には明確な違いがある。後悔しない車選びのためには、自身のライフスタイル、予算、そして車に求める優先順位を明確にすることが最も重要だ。
RXは全長4890mm、全幅1920mmという堂々たるサイズ感と、広々とした室内空間、そして上質な乗り心地が最大の特徴である。家族での長距離旅行やアウトドア活動、そして後席の快適性を重視するユーザーには最適だ。維持費はNXよりやや高めだが、重厚な走行安定性や静粛性、充実した安全装備が提供する価値は大きい。特にガソリンモデルのRX350 F SPORTは、リセールバリューが非常に安定しており、資産性も高い選択と言える。
一方、NXは全長4660mm、全幅1865mmとコンパクトなサイズで、都市部での取り回しやすさや駐車のしやすさが大きな魅力だ。ハイブリッドモデルはWLTCモードで最大22.2km/Lと優れた燃費性能を誇り、日常使いや通勤での経済性を重視するユーザーに適している。年間維持費もRXより抑えられ、コストパフォーマンスは高い。リセールバリューもガソリンモデルのNX350 F SPORTを中心に安定しており、トータルコストで有利になる場合もある。
最終的な決断を下す前に、必ず両モデルを試乗し、実際の運転感覚、乗り心地、車内の広さなどを体感することが不可欠だ。また、新車か中古車か、一括購入か残価設定ローン(残クレ)かといった購入方法も、総コストや乗り換え計画に大きく影響するため、慎重に検討するべきである。
レクサスRXとNXどちらを選ぶべきか悩んでいる場合は、以下のポイントを参考に判断することが推奨される。
- レクサスRXは全長4890mm、NXは全長4660mmでRXの方が大きい。
- 都市部での取り回しを重視するならNXが適している。
- RXは広い室内空間と内装の高級感が際立つモデルだ。
- NXハイブリッドはWLTCモードで最大22.2km/Lと燃費性能に優れる。
- RXの価格帯は600万円~900万円、NXは500万円~800万円だ。
- 家族旅行や長距離運転が多い場合はRXの快適性が役立つだろう。
- NXはプラグインハイブリッドモデルも展開し多様な選択肢がある。
- RXはDirect4システムにより高速での走行安定性が高い。
- NXは軽快なハンドリングと街中での操作性が強みだ。
- RXの荷室容量は1678L、NXは1411Lで用途に合わせて選ぶ。
- RXの年間維持費は約70万円、NXは約65万円とやや差がある。
- リセールバリューはガソリンモデルのRXとNX F SPORTが安定している。
- 2025年モデルのNXはフル液晶メーターが全グレード標準装備される。
- 長期間乗るなら一括購入、短期間なら残クレやKINTOも検討する。
- 試乗して実際の乗り心地や取り回しを体感することが重要だ。