3年前、私はNX350h “F SPORT”に乗り換えました。先日、最初の車検も通したばかりです。
そんなタイミングで、2026年9月1日に新型NXが世界初公開されました。正直、心がざわつきましたね。リセールが残っているうちに代替えするか、それとも今のNXにもう少し乗るか。販売店からは11月初旬に商談できると聞いていて、今まさに悩んでいる最中です。
そこで、レクサス公式が公開している新型の写真と、手元の現行型の写真を並べて、新旧でどこが変わるのかをじっくり見比べてみました。元トヨタの内装設計エンジニアとして気になった細部も含めて、購入を考えているあなたの判断材料になるようにまとめています。
- 写真で見るレクサスNX新旧の内外装の違い
- 写真に写らない走りと安全装備の進化
- 現行オーナーが乗り換えを考える判断軸
- 発売前の商談で確認しておきたいポイント
新旧NXの写真比較で見えた全体像
まずは細部に入る前に、今回の新型NXがどんな位置づけの改良なのかを押さえておきましょう。ここを知っておくと、写真のどこを見ればいいかがぐっとわかりやすくなります。
新型NXは一部改良か?発表内容の要点
レクサスの公式発表では、今回の新型NXはフルモデルチェンジではなく「一部改良」という扱いです。現行の2代目NXは2021年に登場していますが、今回の変更範囲は一般的な年次改良よりかなり広く、大規模なマイナーチェンジに近い内容といえます。
ただし、「現行型のプラットフォームをそのまま使った」と単純に考えるのは正確ではありません。レクサスは今回、新世代プラットフォームによる基本性能の向上をうたっています。新世代ハイブリッドシステム、ボディ構造、内外装デザイン、安全装備まで広い範囲に手が入り、見た目だけを変えた年次改良とは明らかに違う内容です。
開発テーマは“DISCOVER YOUR EDGE”。いつもの日常から一歩踏み出したくなるSUVを目指したそうです。チーフエンジニアのコメントにも「つい遠回りしたくなるクルマ」という趣旨の言葉があり、スポーティさと使いやすさの両立というNXらしさを守りながら、電動化時代を見据えて大きく進化させたことが伝わってきます。
発売時期は2026年末以降、各地域で順次という発表です。日本での正式な発売日や価格、グレード構成はまだ発表されていないため、最終的には販売店や公式発表で確認する必要があります。(出典:トヨタ自動車『LEXUS、「NX」の新型モデルを世界初公開』)
ボディサイズと基本骨格の新旧差
乗り換えで意外と大事なのが、ボディサイズです。自宅の駐車場にそのまま入るのか、ここは真っ先に確認したいところですよね。
公開されたプロトタイプの主要寸法を見ると、変わったのは全長です。全幅・全高・ホイールベースは現行型と同じ数値になっています。
| 項目 | 従来型NX | 新型NX(プロトタイプ値) |
|---|---|---|
| 全長 | 4,660mm | 4,690mm(+30mm) |
| 全幅 | 1,865mm | 1,865mm(変更なし) |
| 全高 | 1,660mm | 1,660mm(変更なし) |
| ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm(変更なし) |
| タイヤサイズ | 235/60R18・235/50R20など | 235/60R18・235/50R20 |
| メーター | TFT液晶式メーター | 12.3インチ液晶メーター |
| ステアリング径 | 370mm | 360mm(10mm小径化) |
| パワートレーン | 2代目ではNX250・NX350・NX350h・NX450h+などを設定 | 300h・350h・450h+を公表 |
全長の伸びは30mm、つまり約3cmです。全幅と全高が変わっていないため、今のNXが問題なく収まっている車庫なら、大きな影響が出る可能性は低そうです。ただし、機械式駐車場では全長を含めた制限値が細かく決められているため、契約前には必ず実測値と駐車場の規格を照合してください。
気になるのはパワートレーンです。新型の主要諸元として公表されているのは、PHEVの450h+、ハイブリッドの350h、そして2.0Lハイブリッドの300hです。従来の2代目NXではNX250やNX350も設定されてきましたが、今回公開された新型の主要諸元表にはガソリン車が掲載されていません。
ただし、日本向けの正式なグレード構成はまだ発表されていません。「ガソリン車が完全になくなる」と現段階で断定するのは早いため、日本仕様の発表を待ちたいところです。
エクステリアの新旧を写真で比べる
ここからは、いよいよ写真の比較です。フロント、ランプ、サイド、リヤの順に、現行型と新型プロトタイプを並べて見ていきます。「横から見た形は大きく変わらないのに、前後から見た印象はかなり違う」というのが私の第一印象でした。
フロントマスクとグリルの変化


2枚を並べると、顔の作り方そのものが変わったのがわかります。現行型は、大きなスピンドルグリルの左右にヘッドランプを配置した構成。一方の新型は、ヘッドランプやコーナリングランプといった機能部品をグリルと溶け込ませるようにデザインしています。
公式の説明では、狙いはワイド&ローなプロポーション。そのうえで、空気の流れや冷却性能も考慮したメッシュグリルを採用しています。つまり、単なる装飾としてではなく、機能と造形をより一体化したフロントまわりへ変わったわけです。
設計側から見ると、こうした一体感のある造形は簡単ではありません。複数の部品をひと続きに見せようとすると、隙間や段差、面のつながりの精度が目立ちやすくなるからです。実車でどこまで質感高く仕上げてくるのか、個人的にも気になる部分です。
もう1つ見逃せないのが、アウターミラーやモール類。新型では黒を基調とした仕上げを取り入れ、従来型よりクローム調の輝きを抑えています。黒い部分を増やすことで、NXらしい塊感やスポーティさを強調する狙いがあるようです。
メッキの華やかさが好きで現行型を選んだ方もいるはずです。ここは優劣ではなく完全に好みが分かれるところなので、写真だけではなく実車の前に立って判断したいポイントですね。
ヘッドランプとL字ランプの違い


現行型の象徴といえば、このL字型の光り方ですよね。私も夜に駐車場で自分のNXを見つけるとき、このL字でわかるくらい見慣れています。
新型では、ここが変わります。方向指示器とデイタイムランニングライトを一体化し、ターンランプと合わせて上下2本のラインで光る「ダブルライン」を表現します。独立したL字型のアイコンから、横方向への広がりを強調するデザインへ変化したわけです。
ランプの統合は、見た目のすっきり感だけでなく、配光や制御、パッケージングにも関わります。デザイン変更のインパクトが大きい部分なので、夜間に実車で見たときの印象もかなり変わりそうです。
なお、現行型NXでも年次改良によって装備内容は変化してきました。新型ではアダプティブハイビームシステムについてもより細かな制御が説明されていますが、日本仕様でどのグレードに標準装備されるのか、あるいはオプションなのかは正式発表後に装備表で確認したいところです。
サイドビューとF SPORT専用装備


横から見ると、新旧の差はかなり小さくなります。公式にもスポーティなフォルムやサイドシルエットを継承する方向性が示されており、ルーフラインやキャビンの基本的なプロポーションは大きく変えていません。
違いが出るのは、むしろF SPORTの細かい装備です。新型F SPORTには、フロントアンダースポイラー、サイドポンツーン、リヤコーナーの空力部品などが専用で与えられています。さらにルーフサイドレール、ルーフスポイラー、ロッカー部分などにピアノブラックの仕上げを採用。黒い部分が増えることで、視覚的にも低く引き締まって見えます。
足元も変わります。軽量・高剛性化を狙った専用20インチアルミホイールに加え、ブレーキキャリパーはよりスポーティなレッドへ変更されています。現行型F SPORTではオレンジ系のキャリパーが設定されていたため、オーナーなら写真でも違いに気づきやすいポイントでしょう。
ホイールハウス内にも空力を整えるフィンが設けられるなど、目立たない部分にも手が入っています。こうした部分は写真では伝わりにくいですが、高速域での安定感や操縦性につながる可能性があるため、実際の試乗で確かめたいですね。
リヤランプとボディカラーの新旧


リヤは、新旧の違いが一番わかりやすい場所かもしれません。現行型は横一文字のランプに、左右のL字型ランプを組み合わせた構成でした。
新型は、レクサスとして初めての「ダブルLシグネチャー」を採用。両端に二重のL字を表現し、中央のLEXUSロゴにも発光演出を取り入れています。夜間に後続車から見たときの印象は、現行型から大きく変わりそうです。
ボディカラーは新色を含む全9色。新色は、灰色を帯びた落ち着いた色調の「SONIC TELLUS」と、F SPORTに設定される「TITANIUM CARBIDE GRAY」です。フロント比較の写真に写っている濃いグレーが後者です。
公式写真は撮影環境やディスプレイによって、実際のボディカラーとは印象が異なることがあります。特にグレー系は光の当たり方で表情が変わりやすいため、購入前には販売店のカラーサンプルや実車を屋外でも確認するのがおすすめです。
インテリアの新旧を写真で比べる
内装は、元内装設計の私が一番わくわくした部分です。毎日座る場所なので、乗り換えの満足度を左右するのはむしろこちらかもしれません。コックピット、コンソール、内装色の順に見ていきます。
コックピットとディスプレイ配置


この2枚は、並べて見ると本当におもしろいです。現行型は「Tazuna Concept」を軸に、ドライバーが視線や手の動きを大きく変えずに操作できることを重視したコックピットでした。
新型は、12.3インチ液晶メーターと14インチのセンターディスプレイを水平基調に配置しています。現行型もTFT液晶式メーターを採用していますが、新型は12.3インチというサイズを明確に打ち出し、センターディスプレイとの一体感をさらに強めました。
内装設計の目線で言うと、インパネを水平基調にまとめるのは簡単そうで難しい作業です。メーターとディスプレイの高さ、前方視界、エアコン吹き出し口、スイッチ、各種ユニットの搭載スペースを同時に成立させる必要があります。写真を見るだけでも、従来型からかなり思い切ってインパネ全体を整理したことがわかります。
ステアリングも変更され、直径は370mmから360mmへ小径化。さらに、必要なときだけ操作部が表面に浮かび上がる「レスポンシブヒドゥンスイッチ」が採用されています。見た目はすっきりしますが、操作感については実際に触って確かめたい部分です。
センターコンソールと操作系の違い


シフトノブは、3年間毎日触ってきた私にとって愛着のある部品です。F SPORTのディンプル付き本革は、握ったときの感触も含めて気に入っています。
新型のセンターコンソールは、公式写真で全体の雰囲気はわかるものの、収納部の細かな寸法やスマートフォンの置きやすさ、充電トレイの仕様など、日本仕様の詳細はまだ十分に明らかになっていません。ここは写真から推測せず、実車で確認したい部分です。
一方で、明らかになっているのが光の演出です。インパネからドアトリムへ続く線状の光と間接照明によって、夜間の室内にも水平基調のラインが浮かびます。マークレビンソン仕様では、パンチングメタル製スピーカーグリルと照明を組み合わせた演出も用意されています。

コンソールは写真より実車で。ドリンクの置きやすさやスマホの収まりは、毎日の満足度に直結しますよ。
内装では、見た目がきれいでも「肘を置いたら当たる」「カップを取るときにスイッチへ触れる」といった小さな不満が積み重なります。商談時には運転姿勢をとってから、ドリンクを取る、スマートフォンを置く、スイッチを押すといった普段の動作を試すのがおすすめです。
内装色とセンサリーコンシェルジュ


インテリアカラーは、新色2色を含む全5色。新色の1つ「ABALOS」は、火星の砂丘から着想を得たカラーです。もう1つがF SPORT用の「PROMINENCE」で、従来のFLARE REDより鮮やかな赤を狙った色調とされています。
新型F SPORTは、運転に集中しやすいようインパネをブラック基調でまとめ、ステッチなどでアクセントを加える構成です。PROMINENCEのシートとの組み合わせは、写真で見てもかなりスポーティですね。
そして新型の目玉の1つが「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」。照明や音楽、空調、シート温度、フレグランスなどを連携させ、車内体験そのものを演出する機能です。
| モード | 狙い |
|---|---|
| INSPIRE(インスパイア) | 刺激的な演出で気分の高まりを後押し |
| RADIANCE(ラディエンス) | クリアな雰囲気を作り、集中感を高める演出 |
| REVITALIZE(リバイタライズ) | 自然をイメージした演出でリラックス感を高める |
フレグランスについても複数の香りを選べる仕組みが紹介されていますが、日本仕様でまったく同じ構成になるとは限りません。こうした新機能は地域・仕様差が出る可能性があるため、正式な日本仕様が発表された段階で確認するのが確実です。
写真に写らない走りと安全の進化
写真を見比べるだけだと、どうしてもデザインの話が中心になります。でも今回の新型NXは、見えない部分の変更もかなり大きいんです。現行オーナーとして「ここが良くなるなら乗り換えたい」と感じた点を中心に見ていきます。
ハイブリッドとPHEVの変更点
新型では、新世代ハイブリッドシステムを採用します。トランスアクスル、モーター、PCUなどを小型・軽量化し、電力変換を担うパワー半導体にはSiC(シリコンカーバイド)を採用。電力損失の低減と高効率化を図っています。
PHEVの450h+は、特に変化が大きいですね。新開発バッテリーによって出力と容量を拡大し、EV走行距離は日本のWLTCモードで140km超を目標とする開発中の暫定値が示されています。
現行NX450h+のEV走行換算距離は、仕様によっておおむね87〜90km台です。新型が発表どおり140km超になれば、日常の移動をEV走行だけでまかなえるユーザーはさらに増えそうです。ただし、最終的な日本仕様の認証値は発売時に確認してください。
さらに、新型450h+ではDC急速充電への対応も発表されました。充電リッドの電動化など、充電時の使い勝手にも手が入っています。現行型450h+は普通充電を基本としていたため、遠距離移動時の充電方法という点でも大きな変化です。
350hについては、仕様に応じてシステム出力や0-100km/h加速の数値が異なります。公表されたプロトタイプ値では、システム出力は140〜180kW、0-100km/h加速は7.1〜7.8秒です。
E-Fourも制御が進化し、発進時や滑りやすい路面だけではなく、直進時を含めて後輪を積極的に駆動する考え方へ変わっています。私のNX350h F SPORTもAWDなので、雨の高速道路や雪道だけでなく、普段のコーナリングでどう違うのかは試乗で確認したいポイントです。
ボディ剛性と足まわりの造り込み
乗り心地やハンドリングの土台にもかなり手が入っています。フロアにはクロスメンバーの追加などの補強を行い、フロア剛性を約25%向上。サスペンションタワーまわりも構造を見直し、剛性を約30%高めたとされています。
クルマのボディは、サスペンションが正確に仕事をするための土台です。土台が弱いと入力を受けたときにボディ側も動いてしまいますが、剛性が上がればサスペンション本来の動きをより狙いどおりに使いやすくなります。
足まわりには、極低速域でも減衰力を立ち上げる工夫を施したショックアブソーバーを採用する仕様があります。これはAVS非装着車向けの内容で、細かな入力に対する乗り心地の改善を狙ったものです。
ステアリング系にもバリアブルラックギアを採用し、操舵量に応じて特性を変えることで、市街地での取り回しと走行時の応答性を両立する考え方です。
静粛性や振動対策についても、エンジンやトランスアクスル周辺の構造を見直しています。現行NX350hでも十分に静かですが、EV走行からエンジンが始動した瞬間の振動がどれだけ自然になったのかは、現行オーナーとしてぜひ比べてみたいところです。
レクサスセーフティシステム+の更新
安全・運転支援機能も更新されます。検知範囲や認識性能を高め、さまざまな交通場面への対応を拡大する方向です。
個人的に気になるのは、レーダークルーズコントロールを含む運転支援の自然さです。前走車の減速や割り込みなどに対して、より早く滑らかに減速する制御が盛り込まれています。
また、地域や仕様によっては地図情報などを活用し、一時停止地点やT字路、料金所などへの接近時に減速を支援する機能も紹介されています。高速道路をよく使う私としては、こうした「疲れにくさ」に直結する進化の方が、最高出力の数字以上に気になります。
そのほか、交差点での衝突回避支援の対応範囲拡大、周辺車両の監視、ドライバー状態の監視、ドライバーに異常が発生した場合の停車支援など、複数の機能が進化しています。パノラミックビューモニターについても、車両周辺をより直感的に確認できる表示が採用されます。
安全・運転支援装備は、あくまでドライバーの運転を補助するための機能です。作動には道路状況、天候、速度、対象物などの条件があり、事故を必ず防げるわけではありません。また、発表内容には地域・仕様によって異なる機能も含まれます。日本仕様の装備内容と取扱説明書を必ず確認してください。
NX350hオーナーが乗り換えを考える視点
ここまで見てきて、「新型、いいな」と感じた方もいると思います。私もその一人です。ただ、乗り換えは数百万円単位の決断。ここからは、実際に代替えを検討している立場から、どう判断していくかを考えてみます。
旧型を下取りに出すタイミング
乗り換えで一番悩ましいのが、今のNXをいつ手放すかです。一般にモデルチェンジや大規模改良の前後は、中古車市場の需要と供給が変化します。ただし、必ず旧型相場が一方向に大きく下落するとは限らず、グレード、ボディカラー、走行距離、輸出需要、市場在庫などによっても変わります。
NXの相場については、レクサスNXのリセールを高く保つ売却のコツでも詳しく解説しています。大切なのは、予想だけで動くのではなく、今の自分の車が実際にいくらで売れるのかを把握することです。
販売店の下取り額だけで決めず、複数の買取業者や査定サービスの金額も比較しておくと、新型NXの商談で「乗り換えに実際いくら必要なのか」が見えやすくなります。
もう1つ、見落としがちなのが納車までの期間です。新型を契約しても、納車まで今のNXに乗り続ける場合、その間に走行距離や車両状態、市場相場が変わります。契約時の下取り額が保証されるのか、納車時に再査定になるのかは販売店によって確認しておきたいポイントです。
私の場合は車検を通したばかりなので、急いで手放す必要はありません。日本仕様の価格と装備を確認して、乗り換えに必要な差額と進化内容が見合うかを判断するつもりです。
新型の発売時期と商談の進め方
レクサス公式の発表は「2026年末以降、順次各地域で発売予定」までで、2026年9月26日時点では日本の正式な発売日や価格は発表されていません。
私自身は担当販売店から11月初旬に商談できると聞いています。ただし、これはあくまで私が個別に販売店から聞いた情報であり、全国のレクサス販売店で同じ日に商談が始まることを示す公式情報ではありません。購入を検討している方は、ご自身の担当店舗に直接確認してください。
商談の前に、次のことを自分の中で整理しておくと話がスムーズです。
まず、HEVとPHEVのどちらにするか。新型PHEVはEV航続距離の大幅な延長やDC急速充電への対応が注目点ですが、自宅充電の可否、年間走行距離、長距離利用の頻度によって向き不向きが変わります。
次にF SPORTを選ぶかどうか。新型F SPORTは専用のエクステリアパーツやホイール、内装色などで通常仕様との差がより明確になっています。とはいえ、最終的な日本仕様のグレード構成と価格差を見てから判断したいところです。
支払い方法も早めに考えておきましょう。残価設定型クレジットを検討する場合は、月々の支払額だけでなく、据置額、金利、最終回の選択肢、走行距離や車両状態に関する条件まで確認することが大切です。仕組みはレクサスNXの残価設定型クレジットの仕組みでも解説しています。
最新の日本仕様や装備については、LEXUS公式「NX World Premiere」もあわせて確認してください。
乗り換え前に確認したい費用
車両本体価格だけでなく、税金や保険を含めた総額も確認しておきたいところです。
まず、自動車の取得時に課税されていた自動車税環境性能割は2026年3月31日をもって廃止されました。2026年4月1日以後の取得では、従来の環境性能割は課税されません。
一方、自動車重量税のエコカー減税は2026年5月1日から制度が見直されています。HEVなどのガソリン車は2030年度燃費基準の達成度に応じて免税・軽減率が決まるため、新型NX300h・350hがどの区分になるかは、日本仕様の正式な燃費値や認定内容を確認する必要があります。
PHEVは扱いが異なります。2026年5月1日から2028年4月30日までの現行制度では、プラグインハイブリッド車はエコカー減税の対象として新車新規検査時と初回継続検査時の重量税が免税となる仕組みです。新型NX450h+についても、購入時点の制度が続いているかを確認してください。
さらに将来の制度として、政府は自家用乗用車のEV・PHEVに対し、車両重量に応じた負担を自動車重量税の「特例加算分」として求める方針を示しています。2028年5月1日以後に受ける車検から適用する方針ですが、新車の新規検査分は免除され、既販車についても施行後最初の車検は免除される予定です。
また、PHEVの具体的な税率はまだ確定していません。政府資料ではEVの負担額を基準に、PHEVはその2分の1を目安とする考え方が示されていますが、具体的な税率は2027年度税制改正で結論を得る方針です。そのため、現時点で「2028年からPHEVの重量税が○円上がる」と断定することはできません。
意外と差が出るのが自動車保険です。新型への乗り換えでは、車両保険の設定額や型式別料率クラスなどが変わる可能性があります。納車前に現在の保険会社へ車両入替後の保険料を確認し、必要なら複数社で比較すると総支払額を把握しやすくなります。
自動車税制は今後も改正される可能性があります。特に2028年以降のEV・PHEVに対する特例加算は、2026年9月時点で具体的な税率が未確定です。購入時には財務省・国土交通省・経済産業省などの最新情報と、販売店の見積書を必ず確認してください。
レクサスNX新旧に関するよくある質問
最後に、新旧NXの比較で気になりやすいポイントをまとめます。
まとめ
レクサス公式の写真と発表内容を新旧で比べてみると、新型NXは「基本的なプロポーションを受け継ぎながら、顔、室内、電動化技術、走りの土台を大きく進化させたモデル」といえそうです。
- 公式には「一部改良」だが変更範囲はかなり大きい
- 新世代プラットフォームとハイブリッドシステムを採用
- 全長は+30mm、全幅・全高・ホイールベースは同じプロトタイプ値
- フロントはランプとグリルの一体感を強化
- リヤはレクサス初のダブルLシグネチャーを採用
- 12.3インチメーターと14インチ画面を水平基調に配置
- 外装・内装とも新色を追加
- PHEVはEV航続距離140km超を目標とする暫定値を公表
- 新型450h+はDC急速充電にも対応予定
- フロア剛性約25%向上など走りの土台も強化
- 日本の正式発売日・価格・グレード構成はまだ未発表
現行オーナーの私から見ても、インパネの作り直しや電動化技術、ボディ剛性の見直しは気になる内容でした。特に、毎日目に入るコックピットと、走って初めてわかる乗り味がどこまで変わったのかは実車で確かめたいところです。
一方で、現行型の独立したL字ランプやクロームを使った華やかなフロントまわりが好きな人もいるでしょう。デザインについては「新しい=必ず好み」というわけではありません。
だからこそ、写真だけで決めずに、実車に座って、可能なら試乗して、正式な見積もりと今のNXの査定額を並べてから判断したいですね。私自身も、日本仕様の価格と装備が明らかになった段階で、乗り換えの差額に見合う進化なのかを見極めるつもりです。
なお、本記事に掲載した新型NXの数値・装備には、2026年9月1日の世界初公開時点におけるプロトタイプ値や開発中の情報が含まれています。日本仕様では装備、性能、グレード構成などが変更される可能性があります。購入前には必ずLEXUS公式サイトと販売店で最新情報をご確認ください。また、自動車税制についても今後改正される可能性があるため、国の最新発表をご確認ください。


