こんにちは!トヨリスト運営者のトヨタロウです。
2025年3月についに発売された新型クラウンエステート。私自身も待望していた一台ですが、あなたも「ついに来たか!」と思っているんじゃないでしょうか?ただ、全長4.9m超え、全幅1.88mという堂々たるサイズ感を見て、「新型クラウンエステートの燃費って、実際のところどうなの?」「やっぱり悪いんじゃないか?」と気になっているかもしれませんね。
特に、ハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)の2種類が用意されていて、価格差も大きい。PHEVのEV走行距離や、もしバッテリー切れになったら燃費はガタ落ちするんじゃないか、とか。市街地での実燃費はカタログ値とどれくらい違うのか、競合のハリアーやRAV4、兄弟車とも言えるレクサスRXとの燃費比較も知りたいところですよね。
この記事では、そんなあなたの疑問にトコトンお答えします。公式データと詳細な分析、そして私なりの見解を交えながら、新型クラウンエステートの燃費性能を丸裸にしていきますよ!
- 公式WLTCモード燃費(HEVとPHEV)の詳細な数値
- 市街地や実燃費データから見える本当の燃費性能
- PHEVのEV走行距離やバッテリー切れ時の性能
- 価格差を踏まえたHEVとPHEVの最適な選び方
新型クラウンエステートの燃費は悪い?公式値と実燃費

まずは皆さんが一番気になっている「新型クラウンエステートの燃費は実際どうなのか?」という核心部分から。公式データ(WLTCモード)と、そこから読み解くべき「実燃費」の傾向について、HEVとPHEVそれぞれを深掘りしていきますよ。
HEV (Z) のWLTCモード燃費
まずは基本となるハイブリッドモデル、ESTATE Z (HEV) の燃費から見ていきましょう。このモデルは2.5Lのシリーズパラレルハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式は全車E-Four(電気式4WD)のみとなっています。
国土交通省審査値に基づく公式のWLTCモード燃費は以下の通りです。
| モード | 燃費 (km/L) | 想定シーン |
| WLTC総合 | 20.3 km/L | 国際的な平均走行モード |
| 市街地モード | 16.4 km/L | 信号や渋滞の多い低速走行 |
| 郊外モード | 22.9 km/L | 流れの良いスムーズな走行 |
| 高速道路モード | (データなし) | 高速道路での走行 |
まず注目すべきは、総合値で20.3 km/Lという数値です。
正直に言って、この車のサイズを考えたら「驚異的」と言ってもいいレベルじゃないかなと思います。新型クラウンエステートは、全長4,930mm、全幅1,880mmという、もはやフルサイズに近い堂々たる体躯です。室内も広大で、車中泊が余裕でできるほどのラゲッジスペース(後席を倒すと奥行き2m、容量約1950L!)を確保しています。
これだけのサイズとユーティリティを持つ大型クロスオーバーが、リッター20kmを超える燃費性能を達成しているという事実。これは、トヨタの2.5Lハイブリッドシステム(THS)の熟成度がいかに高いかを物語っていますよね。
「クラウン」の名を冠するフラッグシップモデルとして、サイズや高級感、実用性だけじゃなく、環境性能もしっかり両立させてきた。この時点で、「燃費が悪いのでは?」という心配は、かなり杞憂に終わる可能性が高いですよ。
ただし、この数値はあくまでWLTCモードという「基準」です。次のセクションで見る「市街地モード」の数値や、「実燃費」のデータを見ると、また違った側面も見えてきます。そこが燃費の面白いところであり、車選びの重要なポイントになりますからね。
PHEV (RS) のHVモード燃費

続いて、プラグインハイブリッドモデルのESTATE RS (PHEV) です。こちらも2.5LエンジンをベースにしたPHEVシステムで、駆動はE-Four(電気式4WD)のみです。
PHEVの燃費には2つの側面があります。「EV走行(電気だけで走る)」と「HV走行(バッテリーが減ってハイブリッド車として走る)」です。ここで注目したいのは、後者の「HVモード」での燃費です。
ESTATE RS (PHEV) のHVモード燃비 (WLTC総合): 20.0 km/L
この数値を見て、「あれ?」と思いませんでしたか?
そう、HEVモデル (Z) の 20.3 km/L と、わずか0.3 km/L、率にして約1.5%しか変わらないんです。
これは、技術的に見るとものすごく凄いことだと私は思います。
なぜなら、PHEV (RS) は、HEV (Z) よりも遥かに大容量で、当然「重い」リチウムイオンバッテリーを搭載しているからです。バッテリーの電力を使い切った後の「HVモード」走行時、その重いバッテリーは純粋な「重り」として燃費に悪影響を与えるはずなんです。
普通に考えれば、同じ車体ならPHEVのHVモード燃費は、HEVの燃費よりもガクッと落ちるのが当たり前。例えば、2km/Lも3km/Lも悪化しても不思議じゃありません。
それなのに、クラウンエステートRSは、その重量ハンデをほぼ完全に相殺し、HEVと遜色ない燃費を叩き出しています。
これは、トヨタがRSのPHEVシステム(2.5Lエンジンとハイブリッドシステム)に対し、HEVとは異なるPHEV専用の高度なセッティングを施している証拠です。公式情報でも「よりスポーティにチューニング」されているとありますが、それは単にパワーだけでなく、エネルギーマネジメントの効率も極限まで最適化されているということ。
PHEVを選ぶ人にとって、「もし充電が切れても、ちゃんと低燃費で走り続けられるか?」は大きな不安要素の一つ。クラウンエステートRSは、その不安に対して「HEVとほぼ変わらないので全く問題ありません」と、技術で満額回答してくれているわけです。
この 20.0 km/L という数値は、HEVの 20.3 km/L よりも、ある意味で達成が難しい、高く評価されるべき性能だと私は分析しています。
市街地モードで燃費は悪化?

さて、総合燃費が非常に優秀なことは分かりました。ですが、車を実際に使う上で、もっとシビアに見ないといけないのが「市街地モード」の燃費ですよね。
特にクラウンエステートのような大型車は、発進と停止を繰り返す(ストップ&ゴー)低速走行が一番の苦手分野です。
ここで、先ほども出したHEV (Z) のモード別燃費をもう一度見てみましょう。
ESTATE Z (HEV) のモード別燃費
- 総合: 20.3 km/L
- 市街地モード: 16.4 km/L
- 郊外モード: 22.9 km/L
注目すべきは、市街地モードの 16.4 km/L という数値。これは、総合値の 20.3 km/L と比べると、約19%も低い数値です。そして、最も得意な「郊外モード」の 22.9 km/L と比べると、その差は歴然としています。
これはトヨタの2.5Lハイブリッドシステムの典型的な特性でもあります。流れの良い道(郊外モード)では、効率の良いエンジン回転域での発電、EV走行、回生ブレーキが絶妙に組み合わさり、驚くほどの低燃費を発揮します。
一方で、ストップ&ゴーが連続する市街地では、どうしてもその巨体(車両重量)が燃費の「アキレス腱」となってしまう可能性を示唆しています。発進のたびに重い車体をモーターとエンジンで動かすエネルギーは、やはり相応に必要なわけです。
ここから導き出される実用的なアドバイスは、これです。
あなたの主な走行環境が「市街地中心」の場合
あなたが期待すべきクラウンエステートHEVの「実燃費」は、カタログの総合値 20.3 km/L ではなく、16.4 km/L に近い数値(あるいはそれ以下)になる可能性が高い、ということです。
逆に、毎日の通勤が信号の少ない郊外のバイパス中心、という方であれば、総合値の20.3 km/Lを超える、21~22km/Lといった素晴らしい実燃費も十分に期待できるでしょう。
クラウンエステートは、そのサイズゆえに、「乗り方(走行環境)によって、実燃費が大きく変わる車」である、ということは購入前にしっかり認識しておくべきポイントですね。
注目すべきHEVの実燃費データ
WLTCモード燃費が「市街地では悪化する傾向がある」と分析しましたが、じゃあ実際のオーナーが報告する「実燃費」はどうなっているんでしょうか?
発売からまだ日が浅い(2025年3月発売)ため、データは非常に少ないのが現状ですが、自動車情報サイト「みんカラ」の集計データ(2025年11月時点)を見てみると、興味深い数値が一つ挙がっていました。
「クラウン(エステート)」のユーザー報告燃費 (参考値)
16.52 km/L (レギュラー)
このデータについては、新型モデル(2025年~)のみを正確に対象としているか、あるいは旧モデル(1999年~)のデータが混入している可能性も否定できません。ですから、現時点ではあくまで参考値として捉えるべきです。
……と前置きしつつも、私が「おっ!」と注目したのは、この 16.52 km/L という数値。
何かと似ていませんか?
そう、先ほどセクションで見た、公式の<strong>「WLTC市街地モード」の数値 (16.4 km/L) と、奇妙なほど一致</strong>しているんです。
実燃費のユーザー投稿というのは、一般的に走行環境(市街地、高速、郊外)、運転の癖、季節(エアコン使用)、乗車人数などがすべてごちゃ混ぜになるため、WLTC総合値を下回る傾向にあります。
もし、この 16.52 km/L という数値が、新型オーナーの平均的な実燃費を(ある程度)反映していると仮定するならば…。
それは、「クラウンエステートHEVのオーナーの多くが、実質的に市街地モードに近い燃費を体験している」ことの傍証(裏付け)になるかもしれない、と私は考えています。
これは、先ほどの「市街地燃費が弱点である可能性」という分析を裏付けるものであり、やはり購入を希望するあなたは、ご自身の利用環境をよく考えて、「実燃費は16km/L台になるかも」と想定しておくのが賢明かなと思いますね。
PHEVの実燃費レポートを分析

では、PHEV (RS) の実燃費はどうでしょうか?こちらも非常に興味深いレポートがあります。
自動車雑誌『LE VOLANT(ル・ボラン)』が実施した長距離テスト(RSグレードで1100km走行)では、なんと実燃費 20.1 km/L という驚くべき数値が記録されています。
これ、ちょっと不思議に思いませんか?
だって、実燃費が、公式のHVモード燃費 (20.0 km/L) とほぼ同じ、むしろわずかに上回っています。普通、実燃費はカタログ値を下回るものですからね。
この「カラクリ」を解く鍵は、同記事内の<strong>「高速道路もほぼEV走行」</strong>という記述にあります。
つまり、この 20.1 km/L という数値は、バッテリーが空の状態で測定された純粋な「HVモード実燃費」ではない、ということです。
この数値の正しい解釈は、こうです。
テスト開始時にバッテリーを満充電の状態からスタートし、1100kmの長距離走行を通じて、
- バッテリーの電力による「EV走行」のメリット
- 高効率な「HVモード」走行
- 減速時の「回生充電」
これらを、車両の「AUTO EV/HVモード」などが賢くブレンドした結果の、「トータルの実燃費」である。
したがって、これは「充電を忘れたPHEV」の燃費ではなく、「PHEVの機能を最大限に活用した」場合の、長距離旅行における実力値を示す非常にポジティブなデータと言えます。
PHEVは、ただEV走行ができるだけじゃなく、エンジン走行とEV走行を車が自動で最適に使い分けることで、トータルでのガソリン消費量を最小限に抑える能力も非常に高い。このレポートは、クラウンエステートRSのその「賢さ」を証明してくれた形ですね。
長距離ドライブが多い人にとっても、PHEVは大きなメリットを提供してくれる可能性がありそうです。
新型クラウンエステートの燃費と価格で選ぶPHEV・HEV
燃費性能の「中身」がわかってきたところで、次は購入の決め手となる「選び方」についてです。特にPHEVは「EV走行距離」や「バッテリー切れ」の不安、そして何より「価格差」が気になりますよね。競合モデルとも比較しながら、あなたにとってのベストバイを考えていきましょう。
PHEVのEV走行距離はどのくらい?

PHEV (RS) を選ぶ上で、HVモード燃費と同じくらい…いや、それ以上に重要なのが「EV走行距離」ですよね。「電気だけで、一体どこまで走れるのか?」と。
まず、残念なお知らせですが、2025年11月現在、トヨタの公式発表資料の中には、クラウンエステートPHEVのEV走行換算距離(km)の明確な数値は記載されていません。
…ですが、トヨリストとしてはここで引き下がるわけにはいきません(笑)。
同じ2.5LのPHEVシステムを搭載し、プラットフォームや主要コンポーネントを共有している可能性が極めて高い、他のトヨタ・レクサス車のデータを参照することで、かなり精度の高い推定が可能です。
【参考】2.5L PHEVシステム搭載モデルのEV走行距離
- トヨタ RAV4 PHEV (Z): 95km
- レクサス RX450h+ (version L): 86km
クラウンエステートRSの車格や重量は、RAV4(全長4,600mm)よりもかなり大きく、レクサスRX(全長4,890mm)と比べてもさらに長い(全長4,930mm)です。
車体が重くなれば、当然EV走行距離は短くなる傾向があります。レクサスRXが86kmであることを考えると、クラウンエステートも同等か、それよりわずかに短くなる可能性もありますが、システム全体の最適化も進んでいるはず。
以上の点から、私(トヨタロウ)は、クラウンエステートRS (PHEV) のEV走行距離は、「86kmから95kmの範囲」に収まると推測するのが、現時点で最も合理的だと考えています。
仮に86kmだったとしても、これは凄い数値ですよ。例えば、片道30kmの通勤なら、会社の充電環境がなくても往復EV走行が可能かもしれません。片道40kmでもギリギリ往復できる計算です。
日常生活のほとんどをガソリン代ゼロ(電気代のみ)でカバーできる。これがPHEVの最大の魅力であり、クラウンエステートRSもその恩恵を十分に受けられるポテンシャルを持っていると言えますね。
バッテリー切れでも燃費は優秀
PHEV検討者が抱くもう一つの大きな不安。「もし、充電を忘れたら?」「長距離ドライブでバッテリーが切れたら?」…いわゆる<strong>「バッテリー切れ」の時の燃費</strong>です。
でも、これはもう心配無用です。
先ほどの「PHEV (RS) のHVモード燃費」のセクションで徹底的に分析した通り、クラウンエステートRSの<strong>バッテリー切れ状態(=HVモード)での燃費は 20.0 km/L</strong> です。
これは、HEVモデル (Z) の 20.3 km/L と<strong>全く遜色ない、非常に優秀な数値</strong>です。
つまり、クラウンエステートRSは、「バッテリーが切れたら燃費が悪い、ただの重い車」では全くなく、「バッテリーが切れても、優秀なハイブリッド車として走り続けられる車」なんです。
これなら、充電のことを気にしすぎる必要はありません。週末の長距離旅行で充電スポットを探す手間もなく、ガソリンさえ入っていれば、HEVとほぼ変わらない燃費でどこまでも走っていけます。この安心感は、PHEVを選ぶ上で非常に大きなメリットですよね。
注意点:バッテリーチャージモードの燃費
ちなみに、PHEVには「バッテリーチャージモード」という機能も搭載されています。これは、EV走行に必要な電力が減ってきたときに、スイッチ操作でエンジン動力を使って強制的にバッテリーを充電する機能です。
「じゃあ、ガソリンスタンドで給油するみたいに、エンジンで充電すればいいや」と思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。
バッテリーチャージモードの注意点
このモードは、走行用の動力と発電用の動力の両方をエンジンが賄うため、作動中の瞬間燃費は著しく悪化します(HVモードの20.0 km/Lを大幅に下回ります)。
これは、「この先のEV専用区間に備えたい」とか「目的地でV2H(外部給電)を使いたいから電力を温存したい」といった、<strong>特別な目的のために使う機能</strong>です。
日常的な充電方法として使うと、ガソリン代(=コスト)は大幅に悪化するため、絶対にやめましょう。
HEVとPHEVの価格差と価値

さて、燃費性能、EV走行距離、バッテリー切れの不安も解消されたところで、最大の難関、「価格」について見ていきましょう。
両グレードの車両本体価格(税込)は以下の通りです。
- ESTATE Z (HEV): 6,350,000 円
- ESTATE RS (PHEV): 8,100,000 円
その価格差、なんと 1,750,000円。
ここで重要な事実を思い出してください。HEV (20.3 km/L) と PHEV (HVモード 20.0 km/L) の「HVモード燃費」の差は、わずか0.3 km/Lしかありません。
これはつまり、ガソリン代の節約(燃費差)だけで、この175万円の価格差を回収することは計算上不可能だということです。
では、PHEVの175万円の価値はどこにあるのか?それは以下の3点に集約されます。
PHEV (RS) の175万円の「価値」
- 日々のEV走行による「燃料代ゼロ」の価値(※自宅充電が必須。推定86-95kmの距離を電気代だけで走れる経済メリット)
- 「動く電源」としての付加価値(V2Hや外部給電。災害時の非常用電源やアウトドアでの活用)
- RSグレード固有の「装備と性能」の価値(よりスポーティな走行性能、DRS(後輪操舵)、AVS(電子制御サス)などHEVにはない標準装備)
結論として、HEVとPHEVは、燃費(コスト)に対する価値観が根本的に異なるモデルだと言えます。
ESTATE Z (HEV) は、「ガソリン車として運用する上で、最も燃費が良く経済合理的な選択」。
ESTATE RS (PHEV) は、「自宅充電が可能で、EV走行の利便性と非常用電源というライフスタイルの価値を重視する、テクノロジー重視の選択」。
あなたが「自宅に充電設備を設置できるか?」そして「V2Hや高性能サスペンションに175万円の価値を見出せるか?」が、最大の分岐点になりますね。
競合 (RAV4・ハリアー) と燃費比較
クラウンエステートの燃費が優秀なのは分かりましたが、他のトヨタ人気SUVと比べるとどうなんでしょうか?特にサイズが近いRAV4やハリアーは気になるところです。(※すべてE-Fourモデルで比較)
HEVモデル比較
| モデル | WLTC総合燃費 | 全長 |
| ハリアー HEV | 22.0 km/L | 4,740mm |
| RAV4 HEV | 20.6 km/L | 4,600mm |
| クラウンエステート HEV | 20.3 km/L | 4,930mm |
(ハリアー、RAV4の燃費情報はトヨリストの別記事でも詳しく解説しています)
分析すると、やはり車体がひと回り小さく軽量なハリアーが燃費ではトップですね。RAV4 HEVとエステートHEVは、ほぼ同等の20km/L台前半です。
ここで注目すべきは、エステートはRAV4より全長が330mm(33cm)も長いにもかかわらず、燃費がほぼ同じという点。これはエステートの空力性能やシステムの熟成度がいかに高いかを示しています。「あのデカさでRAV4並みの燃費」というのは、素直に凄いことだと思いますよ。
PHEVモデル比較(逆転現象に注意!)
次に、PHEVモデルの比較です。ここには<strong>極めて重要な「逆転現象」</strong>が隠されています。
| モデル | HV燃費 (WLTC) | EV走行距離 | 価格 (税込) |
| RAV4 PHEV (Z) | 22.2 km/L | 95km | 5,661,700円 |
| クラウンエステート PHEV (RS) | 20.0 km/L | (推定 86-95km) | 8,100,000円 |
(RAV4 PHEVの詳細はRAV4 PHEVの実力を徹底レビュー!燃費や価格は?で解説しています)
この表を見てください。弟分であるはずのRAV4 PHEVが、クラウンエステートRSよりも、
- HVモード燃費が優れており (22.2 vs 20.0)
- EV走行距離が長く (95km)
- 価格が約244万円も安価
なんです。
この事実は、純粋な「PHEVとしての経済性・効率性」だけを求めるならば、RAV4 PHEVがトヨタのラインナップにおける最適解であることを示しています。
では、なぜ244万円も高いクラウンエステートRSを選ぶのか?
その理由は、「PHEVの効率」以外のところにあります。
(a) 「クラウン」というブランドの高級感、内装の質感。
(b) RAV4を圧倒する車体の大きさと、車中泊可能な広大な荷室。
(c) DRSやAVSといった、RAV4にはない高級装備。
PHEVの効率も欲しい、でも、それ以上にクラウンとしてのステータスと最上級の実用性が欲しい。その両方を満たしたい人のための選択が、エステートRSだと言えますね。
レクサスRXとの燃費比較
最後に、実質的な兄弟車とも言える「レクサスRX」との燃費比較です。これがまた面白い結果になっています。
HEVモデル比較 (RX 350h vs エステート Z)
まず、レクサス RX 350h (HEV) とクラウンエステート Z (HEV) のモード別燃費を見てみましょう。
| モード | クラウンエステート Z | レクサス RX 350h |
| 市街地モード | 16.4 km/L | 16.6 km/L |
| 郊外モード | 22.9 km/L | 22.7 km/L |
(レクサスRXの燃費についてはレクサスRXの燃費性能を徹底分析!350h・450h+・500hを比較でも紹介しています)
どうですか、これ。市街地モードも、郊外モードも、数値がほぼ同一なんです。
これはもう、両者が実質的に同じパワートレインと効率性を持っていることを強く示唆しています。車体のデザインや味付けは違えど、燃費性能の「心臓部」は共通というわけです。
ここから導き出される結論は非常に強力です。
クラウンエステート Z (HEV, 635万円) は、「レクサスRX 350h(より高価)のパワートレイン効率を持ち、かつ、より広大な荷室(ワゴンとしての実用性)を備えた、極めてコストパフォーマンスの高いモデル」として位置づけることができます。
PHEVモデル比較 (RX 450h+ vs エステート RS)
PHEVモデルにおいても、レクサス RX 450h+ のEV走行距離は <strong>86km</strong> です。これは、私(トヨタロウ)が推測したクラウンエステートRSのEV走行距離 (86-95km) とほぼ同等です。
つまりPHEVモデルにおいても、エステートRSはレクサスRX 450h+と燃費・EV性能で真っ向から比較検討が可能なモデルとなっているわけです。
レクサスブランドの洗練を取るか、クラウンエステートの圧倒的な実用性と最新のデザインを取るか。これは非常に悩ましくも、楽しい悩みになりそうですね。
クラウンエステート新型、燃費の総括と選び方
さて、長々と分析してきましたが、結論です。
あなたが検索のキッカケにしたであろう「新型クラウンエステート、燃費が悪いのでは?」という懸念。これは、データ上、明確に否定されます。
全長4.9m超、全幅1.88mの大型ボディと、車中泊可能なほどの広大な荷室(約1950L)を持ちながら、HEVで20.3 km/L、PHEVのHVモードで20.0 km/Lという燃費性能は、このサイズと実用性のクラスにおいて「極めて燃費が良い」モデルであると断言していいでしょう。
その上で、グレード(Z vs RS)の選び方は、あなたのライフスタイルで明確に分かれます。
【推奨ユーザー像】ESTATE Z (HEV / 635万円)
「経済合理性の高い選択」をしたいあなたへ。
- レクサスRX 350hと同等のパワートレイン効率を、より安価に手に入れたい。
- 圧倒的な荷室の実用性を重視しつつ、ガソリン車として最も燃費良く運用したい。
- 郊外や高速道路など、長距離走行が多い。(市街地走行が多いと実燃費16km/L台になる可能性は認識しておきましょう)
【推奨ユーザー像】ESTATE RS (PHEV / 810万円)
「ライフスタイル重視の選択」をしたいあなたへ。
- 自宅に充電設備を設置できる。(これが大前提!)
- 175万円の価格差を、日々のEV走行(推定86-95km)の経済メリットや、「V2H(非常用電源)」の安心・利便性という価値で回収できると考える。
- DRSやAVSといった、RSグレードの高級装備やスポーティな走りにも魅力を感じる。
最終的なご確認のお願い
この記事では、2025年11月時点の公式データや収集した情報に基づき分析を行いました。燃費や価格、装備の詳細、補助金(PHEVの場合)などの最新かつ正確な情報は、必ずお近くのトヨタ販売店、またはトヨタ自動車の公式サイトにて直接ご確認いただくようお願いいたします。
車の購入は大きな決断です。ご自身のライフスタイルや予算と照らし合わせ、納得のいく一台を選んでくださいね!



