トヨタライズは何人乗り？5人乗りの実用性と限界を徹底解説 - トヨリスト：トヨタ車の選び方とおすすめ比較

トヨタのコンパクトSUVとして高い人気を誇るライズは、「運転しやすいコンパクトなサイズが良い」「荷物をたくさん積みたい」という多くのユーザーのニーズに応える一台である。現在ライズの購入を検討しているユーザーの多くが、「トヨタライズは何人乗りなのか」「実際のところ家族で快適に使えるのか」という疑問を持っていることだろう。

ライズは、すべてのグレードで5人乗りが基本の乗車定員となっているが、限られた室内寸法の中で、後席の足元空間やゆとりがどのように確保されているのかは気になるところである。また、子育て世帯にとって欠かせないチャイルドシート設置時のスペース感や、乗員を守るエアバッグやチャイルドロック機能などの安全性も重要な判断基準となる。

本記事では、ライズが持つ基本の乗車定員から、実際の室内空間の広さ、そしてライバル車との比較を通して、5人乗りトヨタライズ の実用性を多角的に分析する。さらに、コンパクトSUVクラストップレベルの荷室容量や、将来的に登場が予想される3列7人乗りモデルの可能性についても触れることで、読者がトヨタライズ何人乗りという検索から得たいすべての情報を網羅的に提供する。

この記事を読むことで「トヨタライズ何人乗り」と検索した読者が具体的に何について理解を深められるか

この記事のポイント

現在のライズの基本乗車定員と、大人数で乗車する際の限界点
室内寸法に基づいた後席の足元空間のゆとりと、チャイルドシート設置時の快適性
荷室容量の広さとシートアレンジによる長尺物の積載実用性
ライバル車との後席の広さ比較や、将来の3列7人乗りモデルの導入可能性

トヨタライズは何人乗り？現在の基本仕様と室内空間を分析
5人乗りトヨタライズの実用性: 荷室容量とライバル比較

トヨタライズは何人乗り？現在の基本仕様と室内空間を分析

このセクションでは、ライズの基本的な乗車定員と室内空間の具体的な数値、そしてファミリーカーとして使用する際の居住性について詳しく解説する。

インデックス

トヨタライズ何人乗り: 基本の乗車定員とグレード
5人家族は注意が必要な定員人数の限界
室内寸法から見る後席の足元空間とゆとり
チャイルドシート設置時のスペース感と快適性
後席乗員を守るエアバッグやチャイルドロック機能

トヨタライズ何人乗り: 基本の乗車定員とグレード

ライズの乗車定員は、全グレードにおいて5人乗りである。ライズは2019年に登場したコンパクトSUVであり、全長3,995mm、全幅1,695mmという、日本の道路事情に適した取り回しの良い5ナンバーサイズを特徴とする。このサイズ感の中で最大限の室内空間と荷室容量が追求されている。

グレード構成は、ガソリン車の場合X、G、Zの3種類があり、ハイブリッド車はG、Zの2種類がラインナップされている。駆動方式は、ハイブリッド車は2WD（前輪駆動）のみの設定であるのに対し、ガソリン車には2WDと4WD（四輪駆動）の両方が用意されている。

現在のところ、ライズには3列目シートの採用はなく、7人乗りや8人乗りといった大人数に対応する仕様は設定されていない。ライズは子会社であるダイハツ工業が開発したDNGA（ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー）を採用したモデルとして、コンパクトカーでありながら高い実用性と安全性能を両立している点が評価されている。

5人家族は注意が必要な定員人数の限界

ライズは乗車定員が5名であるため、5人家族であれば法律上は問題なく乗車できる。しかし、ライズがコンパクトSUVであることを考慮に入れると、大人5人が同時に乗車した場合は、後部座席で窮屈さを感じる可能性が高い。

いくら室内空間にゆとりを持たせる工夫が施されているとはいえ、ミドルクラスのSUVやミニバンのような広さを期待することはできない。そのため、日常的に大人5人が乗車する機会が多い家庭には、ライズは不向きだと考えられる。

一方で、4人乗車であれば、乗員全員が伸び伸びと快適に過ごせる空間が実現する。特に子育て世帯の場合、親2人と子ども2人という核家族構成であれば、後席の足元空間や荷室スペースをしっかりと確保できる設計になっているため、日常使いにおいて利便性は高い。したがって、ライズの購入を検討する際は、普段「何人で乗ることが多いか」を基準に考えることが大切だ。ライズは6人以上の乗車には対応していないため、多人数での移動が多い場合は、必然的に3列シート車を選ぶ必要がある。

室内寸法から見る後席の足元空間とゆとり

ライズの室内空間は、コンパクトな外見からは想像できないほどのゆとりが確保されている。ライズの室内寸法（社内測定値）は、以下の表の通りである。

項目	ライズの数値
室内長	1,955 mm
室内幅	1,420 mm
室内高	1,250 mm

この室内寸法を見ると、室内高が1,250mmと比較的高いことが分かり、頭上の開放感につながっている。また、ライズは前席と後部座席の前後距離（カップルディスタンス）を900mm確保している。これにより、前席だけでなく、後席の膝まわりにも大きなゆとりが生まれているため、後部座席でも窮屈さを感じにくい設計となっている。

実際、平均身長程度の筆者が後部座席に座ってみても、膝前には拳一つ分以上のスペースが残り、頭上も余裕があるという。これは同クラスの競合車種と比較しても遜色ない広さであり、座面が適度な高さを持っていることから乗り降りがしやすく、長時間のドライブでも疲れにくいように工夫されている。このように、ライズは小さなボディでありながらも、後席の居住性に配慮したパッケージングを採用しているため、ファミリーユースでも十分に対応できる。

チャイルドシート設置時のスペース感と快適性

子育て家庭にとって、チャイルドシートの設置のしやすさや、設置後のスペース感は非常に重要だ。ライズの後部座席には、国際標準化機構（ISOFIX）に対応したチャイルドシート固定金具が標準装備されているため、簡単かつ確実にチャイルドシートを取り付けることが可能で安心である。

また、ライズのドアは開口角が大きく設計されているため、スライドドアでなくても、赤ちゃんを抱っこした状態でのチャイルドシートへの乗せ降ろしがスムーズに行える。子どもを乗せた後、前席を標準的な位置に調整した場合でも、後席の足元空間にゆとりがあるため、子どもが足を伸ばせるスペースを確保できる。

ただし、チャイルドシートを2台並べた場合、中央席を使うことは難しくなると考えられるため、家族構成によっては注意が必要だ。そのことに加え、ライズの車内には、後席の窓にUVカットガラスが採用されており、オプションで後席用のサンシェードも用意されているなど、強い日差しから子どもの肌を守るための配慮もなされている。さらに、天井が高く空間にゆとりがあるため、車内でおむつ替えや着替えをする際にも身体を動かしやすいのはありがたい点だ。

後席乗員を守るエアバッグやチャイルドロック機能

子どもの安全を守ることは、ファミリーカー選びにおいて最も大切な要素の一つである。ライズには、ダイハツ工業が生産するモデルであることから「スマートアシスト」という先進安全機能が搭載されている。このシステムは、予防安全と衝突安全の両面から家族を守るための機能が充実している。

万が一の衝突事故が発生した場合、乗員を保護する最終的な砦となるのがエアバッグだ。ライズには、運転席・助手席のSRSエアバッグに加え、サイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグが装備されている。これらのエアバッグは、前面、側面、頭部を広く保護する構造になっているため、大人だけでなく、チャイルドシートに乗った小さな子どもも確実に守られる。

また、日常の安全に関わる点として、ライズの後部座席ドアにはチャイルドロック機能が標準装備されている。これは、子どもが誤って走行中にドアを内側から開けてしまう事故を防ぐための重要な機能である。もちろん、歩行者検知対応の衝突回避支援ブレーキ機能や、駐車場での踏み間違いを防ぐ誤発進抑制制御など、「スマートアシスト」の機能が充実しているため、親はより安心して運転に集中できる。

5人乗りトヨタライズの実用性: 荷室容量とライバル比較

ここでは、ライズの大きな魅力である荷室の実用性、シートアレンジ、そして競合車種との比較を通じて、ライズが日常でどのように活躍できるのかを掘り下げる。

インデックス

コンパクトSUVクラストップレベルの荷室容量
後部座席を倒して広がる長尺物の積載スペース
兄弟車ロッキーやヤリスクロスとの後席広さの比較
スライドドア非搭載がもたらす乗降時の注意点
座席のリクライニング機能がない構造
将来的に登場が予想される3列7人乗りモデルの可能性

コンパクトSUVクラストップレベルの荷室容量

言ってしまえば、ライズがファミリーカーとして高い評価を得ている最大の理由の一つは、そのクラストップレベルの荷室容量にある。ライズの荷室容量は、デッキボードを下段に設定した状態で369Lであり、これは同クラスのコンパクトSUVの中でも非常に大きな数値である。

荷室開口部が低く広いため、ベビーカーや重たい荷物、例えば大きな買い物袋などを積み下ろす際の体への負担が少ない。実際、一般的なA型ベビーカーであれば、折りたたんで縦向きに、B型ベビーカーであればそのままの状態で収納できるという報告もある。

さらに、ライズの荷室は広さと使い勝手を拡張する2段デッキボード構造を採用している。普段は下段にして大容量を確保し、デッキボードを取り外せば背丈の高い荷物も積載できる。そしてもう一つは、デッキボードの下にもサブトランク（収納スペース）が確保されており、2WD車では最大145Lの容量を活用できるため、おむつや非常用の着替えなど、頻繁には使わないものを賢く収納するのに便利だ。

後部座席を倒して広がる長尺物の積載スペース

ライズは、後部座席のシートアレンジによって、日常の買い物や旅行だけでなく、アウトドアやレジャー用品の運搬にも対応できる万能さを発揮する。

後部座席は6:4の分割可倒式になっているため、乗員を乗せたまま片側だけを倒してスキー板などの長尺物を積むスペースを確保することが可能だ。すべてのリヤシートを前倒しすると、ほぼフラットで奥行きのある広大なスペースが広がり、最大で長さ1,710mmもの長尺物を積載できる空間を作り出せる。

ただし、注意点として、リヤシートを前倒しした状態でも完全なフルフラットにはならず、わずかな段差が生じる。このため、本格的な車中泊をする際は、クッションやエアマットなどを使って段差を埋める工夫が必要となる。そのことに加え、ライズのハイブリッド車では、メーカーオプションでラゲージルームにAC100V・1,500Wのアクセサリーコンセント（非常時給電システム付）を設定できる。これがあれば、キャンプや災害時など、電源が必要な場面で家電製品を使用できるため、実用性がさらに高まる。

兄弟車ロッキーやヤリスクロスとの後席広さの比較

ライズは、ダイハツの「ロッキー」と基本設計を共有する兄弟車であり（OEM供給モデル）、ボディサイズ、ホイールベース（2,525mm）、室内寸法（室内長1,955mm、室内幅1,420mm）まで実質的に同等である。したがって、後席の広さや実用性に関して、「ライズだけが特に狭い」という事実はない。どちらも後席はスライド・リクライニング機能がない固定式だが、背もたれの角度や座面長で快適性を確保している点も共通だ。

一方、トヨタのコンパクトSUVであるヤリスクロスと比較した場合、ライズは後席空間のゆとりで優位性がある。ヤリスクロスは全長がライズより長い（ヤリスクロス約4,180mm、ライズ3,995mm）が、デザイン性を重視しているため、後席のニースペースや頭上空間はライズの方が余裕がある。ライズの方が室内高も高く、後席乗員にとって圧迫感が少ない。

また、ハッチバックの日産ノートと比較すると、ノートは居住性を優先した設計のため、後席のニースペースはノートに軍配が上がる。しかし、ライズは荷室容量（約369L）がノート（約340L）よりも広いため、ライズは後席の広さと荷室の広さをバランス良く両立したSUVという立ち位置だと言える。

スライドドア非搭載がもたらす乗降時の注意点

子育て世帯がミニバンを選ぶ大きな理由の一つがスライドドアの利便性にある。スライドドアは、狭い駐車場でも隣の車にドアをぶつける心配がなく、子どもや荷物の乗せ降ろしが非常に楽だ。

しかし、ライズは通常のヒンジドア（横開き）を採用しており、スライドドアは搭載されていない。このため、特に都市部の立体駐車場やマンションの狭い区画などでは、ドアの開閉時に隣の車との間隔に気を使う必要がある。これが、ライズをファミリーカーとして選ぶ際のデメリットや注意点となる。

しかし、ライズのドアは開口部が大きく設計されているため、子どもを抱っこした状態での乗せ降ろしや、チャイルドシートの出し入れは比較的スムーズに行えるように工夫されている。いくら開口部が広いとはいえ、スライドドアのような自由度はないものの、日常的な利用であれば大きな不便を感じるケースは限られるだろう。

座席のリクライニング機能がない構造

前述の通り、ライズの後部座席には、シートの位置を前後にずらすスライド機構や、背もたれの角度を調整するリクライニング機能が装備されていない固定式だ。このことが、「長時間の移動で後席が不便ではないか」という懸念を生む要因の一つとなっている。

しかし、これは全長約4メートルというコンパクトな制約の中で、荷室容量の確保と後席の居住性のバランスを取るための設計の結果である。

リクライニング機能がない代わりに、ライズはシートそのものの形状に工夫を凝らしている。背もたれは直立に近い姿勢を強いられることがないよう、適度に傾斜した角度に固定されており、座面の長さも大人の太ももをしっかり支えるよう設計されている。さらに、室内高が高いため、頭上の圧迫感が少なく、結果として長時間の乗車でも標準的な快適性を保つことが可能だ。都市部での普段使いや子どもの送り迎えなど、日常利用をメインとするならば、リクライニング機能の非搭載が大きな問題になることは少ないと考えられる。

将来的に登場が予想される3列7人乗りモデルの可能性

現在のトヨタライズは何人乗りかと問われれば、5人乗りであると断言できる。しかし、将来的に多人数乗車が可能なモデルが追加される可能性が指摘されている。

ここで、自動車ニュースの専門家が報じている情報によると、トヨタは現在、ライズの改良新型を開発中とみられ、その発売時に3列7人乗りモデル「ライズスペース」（RAIZE SPACE）が初導入される可能性が高い。この「ライズスペース」という車名は、すでに2022年に特許申請されていることがわかっている。

この予想される3列7人乗りモデルは、大人7人がゆったり乗車できるスペースを確保するために、ボディサイズが大幅にストレッチされると予測されている。具体的には、現行ライズと比較して、全長が400mm、全幅が45mm、全高が80mm、そしてホイールベースが300mmそれぞれ延長される見込みだ。これにより、多人数乗車のニーズを持つユーザーにも対応できるようになる。

このライズスペースのワールドプレミアは、早ければ2026年内、遅くとも2027年には行われる可能性が高いという。価格帯についても、現行ライズのエントリーモデルが約180万円前後からであるため、ライズスペースは200万円を切る価格からスタートするのかどうか注目されている。