トヨタルーミー何人乗り？ 5人乗りの魅力を徹底解説 - トヨリスト：トヨタ車の選び方とおすすめ比較

トヨタルーミーは、そのコンパクトな見た目からは想像できないほど広々とした室内空間と使い勝手の良さで、多くのドライバーに選ばれている人気車種である。特に、「トヨタルーミーは何人乗りか」という疑問を持つユーザーは、乗車定員だけでなく、その空間がどのように活用できるのか、日常使いやレジャーでどのようなメリットがあるのかに関心があることだろう。この記事では、ルーミーの乗車定員を明確にし、その広々とした室内空間、多彩なシートアレンジ、積載性、そして日常での運転のしやすさといった魅力に加え、加速性能や内装の質感、燃費といった注意点も多角的に分析する。

この記事のポイント

トヨタルーミーの正確な乗車定員と3列シート車の有無
ルーミーの室内空間の具体的な広さとその恩恵
シートアレンジによる多様な荷室活用術と車中泊の可能性
日常使いにおけるルーミーの運転のしやすさ
加速や内装、燃費など購入前に知るべき注意点

トヨタルーミーの乗車定員は何人乗りか
トヨタルーミーは何人乗り？評価と注意点

トヨタルーミーの乗車定員は何人乗りか

インデックス

ルーミーの乗車定員は5人乗り
広々とした室内空間の魅力
多彩なシートアレンジと積載性
小回りが利き運転しやすいサイズ
両側スライドドアで乗り降り楽々

ルーミーの乗車定員は5人乗り

トヨタルーミーの乗車定員は、全グレードにおいて5名である。これはトヨタ自動車の公式サイトや主要諸元表で明確に確認できる情報だ。ルーミーはコンパクトカーに分類されるが、その広い室内空間から「3列シート車が発売されないか」という要望の声が聞かれることがある。しかし、現状で3列シートの設定はない。

過去には、安価な3列シートのコンパクトカーとして「パッソセッテ（ダイハツ・ブーンルミナス）」や「カローラスパシオ」が存在したが、これらは「遅い」「燃費が悪い」「乗り心地が悪い」といった不評を招き、結果的に生産終了となった経緯がある。このような背景から、現在のルーミーのクラスで3列シート車を投入すると、上位車種であるシエンタやノア、ヴォクシーといったトヨタのミニバンラインアップの販売に影響を与える可能性があるため、メーカーは5人乗りの戦略を維持していると考えられる。

ルーミーの各グレードにおける乗車人数は以下の通りである。

グレード名	駆動方式	乗車人数
G-T	FF	5人乗り
G	FF, 4WD	5人乗り
X	FF, 4WD	5人乗り
カスタムG-T	FF	5人乗り
カスタムG	FF, 4WD	5人乗り

広々とした室内空間の魅力

ルーミーは、コンパクトな外観からは想像できないほど室内が広く、天井高も十分に確保されている点が大きな魅力である。具体的には、室内長は2,180mm、室内幅は1,480mm、室内高は1,355mmとなっており、これはコンパクトカーとしては非常に広い空間を実現している。

大人が座っても頭上に余裕があり、圧迫感を感じさせない設計であるため、長時間の移動でも快適に過ごせる。また、このゆとりのある室内高により、小さな子どもであれば車内で立って着替えることも可能である。日常の買い物から子どもの送迎まで、様々なシーンでその広さを実感できるだろう。加えて、前後席間の縦移動や、運転席・助手席間の横移動がスムーズに行えるウォークスルースペースも確保されており、車内での移動が非常に便利だ。広々とした空間は、家族や友人とのドライブをより快適なものにする要素となる。

多彩なシートアレンジと積載性

ルーミーはシートアレンジの柔軟性が高く、多様な使い方に対応できる点が強みである。特にリアシートは、最大240mmまで前後スライドし、70度までリクライニングが可能だ。これにより、乗車人数や荷物の量に合わせて室内のスペースをフレキシブルに調整できる。

フロントシートを前方にスライドさせ、リクライニングを最大に倒してヘッドレストを外せば、大人2人が就寝できる広々としたフルフラットな寝床スペースを確保できる。シート間の段差が気になる場合は、車中泊マットやクッションを使用することで、さらに快適な寝床になるだろう。

荷室の使い勝手も高く評価されている。荷室のフロア高が低く設計されているため、重い荷物の積み下ろしも楽に行える。さらに、防汚シート付きの多機能デッキボードを備えており、これを活用することで自転車や汚れた荷物も積載できる。リアシートを前方にダイブイン格納することで、自転車のような大型の荷物やカーペットのような長さのある荷物も効率よく積み込むことが可能だ。日常の買い物からアウトドアレジャーまで、幅広いシーンでその積載性が威力を発揮する。

小回りが利き運転しやすいサイズ

ルーミーはコンパクトカーの中でも特に小回りが利くモデルとして知られている。その最小回転半径は4.6mから4.7mと、軽自動車並みの優れた数値だ。この小回り性能は、街中でのUターンや狭い路地でのすれ違い、そして駐車場での切り返しなど、様々な運転シーンにおいてドライバーに大きなメリットをもたらす。

車両感覚が掴みやすく、運転に不慣れな人や軽自動車から初めて普通車に乗り換える人でも、違和感なく安心して運転できる のがルーミーの魅力だ。これにより、運転に対する不安が軽減され、日常の移動がより快適になるだろう。加えて、エントリーグレードを除きオプション設定されている「パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ」を追加すれば、車を真上から見下ろしたような映像が表示され、ドライバーの死角となるエリアを可視化できる。これは狭い道でのすれ違いや車庫入れ、縦列駐車の際に非常に役立ち、運転のしやすさを一層高める。

両側スライドドアで乗り降り楽々

ルーミーは両側スライドドアを装備しているため、荷物を抱えている時や子どもを抱っこしている時でも、ワンタッチでスムーズに開閉できる。これは、乗り降りの快適性を大幅に向上させる重要な特徴だ。特に、狭い駐車場での乗り降りや、後部座席に頻繁に人を乗せる場合にその利便性を実感できるだろう。

Xグレードを除く全車にはウェルカムパワースライドドアが標準装備されており、電子カードキーを持って車に近づくだけで自動的にドアが解錠され、パワースライドドアが開くため、両手が塞がっている状況でも非常に便利だ。降車時にスイッチでドアオープンを予約し、ドアロックするだけで設定が完了し、乗車時に電子カードキーを持って近づけば自動で開く仕組みとなっている。また、挟み込み防止機能や、室内から誤ってドアを開けるのを防ぐチャイルドプロテクターも搭載されており、安全性にも十分に配慮がなされている。これらの機能は、特に子育て中のファミリーにとって大きなメリットとなる。

トヨタルーミーは何人乗り？評価と注意点

インデックス

NAエンジンは加速が力不足と感じる
内装の質感とデザインへの評価
燃費と維持費はライバルと比較
速度域によるハンドリングの変化
ルーミーのシートと乗り心地の良さ
トヨタルーミーは何人乗りが最適か

NAエンジンは加速が力不足と感じる

ルーミーのNA（自然吸気）エンジンモデルは、排気量1.0Lの直列3気筒エンジンを搭載し、最高出力69ps、最大トルク92Nmを発揮する。車両重量が1tを超えるルーミーにとって、このスペックでは力不足と感じる場面があるのは事実だ。

特に、大人4～5人が乗車した状態での登坂時や高速道路への合流時などでは、加速が足りないと感じるドライバーもいるだろう。これは、軽自動車のターボエンジンと比較しても、加速性能に大きな差はないと評価されることもあるためだ。車両本体価格はNAエンジン搭載モデルの方が安価に設定されているが、頻繁に多人数乗車をする、あるいは高速道路を利用する機会が多い場合は、最高出力98ps、最大トルク140Nmを発揮するターボモデルの検討も視野に入れるべきである。加速性能を重視しない街乗りがメインのユーザーであれば、NAエンジンでも十分に対応できると考えられる。

内装の質感とデザインへの評価

ルーミーの内装は、ブラックを基調としたシンプルなデザインが特徴である。機能性を重視した設計であり、過度な加飾類やソフトパッドの使用は少ない傾向にある。ルーミーはダイハツ「トール」のOEM供給モデルであるため、軽自動車づくりに定評のあるダイハツの設計思想が強く反映されている。

その結果、一部のユーザーからは「軽自動車のようで質感が安っぽい」という印象を受ける可能性が指摘されている。特に、最近のコンパクトカーの中にはインテリアデザインに力を入れ、レザーシートなどの高級感ある素材を採用するモデルも増えているため、それらと比較するとルーミーの内装は物足りなく感じるかもしれない。カスタムグレードを選んだ場合でも、エクステリアは高級感のあるデザインになる一方で、内装に大きな差はなく、より高級感を求めるユーザーには物足りなく感じるかもしれない との意見もある。

燃費と維持費はライバルと比較

トヨタの車種といえばハイブリッド車のイメージが強いが、ルーミーにはハイブリッド車の設定がない。WLTCモードカタログ燃費は、NAエンジン2WD車が18.4km/L、NAエンジン4WD車とターボ車（2WDのみ）が16.8km/Lである。

ライバル車種であるスズキ「ソリオ」は、マイルドハイブリッドの設定があり、排気量1.2Lのエンジンを搭載しながら2WD車で22.3km/Lの燃費を実現している。このため、燃費性能ではソリオに軍配が上がることが考えられる。特に、市街地走行ではルーミーの燃費が大きく下がるとの報告もある。

一方で、自動車税に関しては、ルーミーは排気量が1.0L以下であるため年間25,000円、ソリオは1.2Lであるため年間30,000円と、ルーミーの方が安価である。ただし、車両重量によってはソリオの方が車検時に支払う自動車重量税がルーミーよりも安くなる場合があるため、全体的な維持費を比較する際は、初期費用だけでなく税金や燃費を含めたトータルコストで検討する必要がある。

車種	エンジン/駆動	WLTCモード燃費 [km/L]	年間自動車税 [円]
ルーミー	NA 2WD	18.4	25,000
ルーミー	NA 4WD	16.8	25,000
ルーミー	ターボ 2WD	16.8	25,000
ソリオ	ハイブリッドなし	19.0	30,000
ソリオ	ハイブリッドあり	19.6	30,000

速度域によるハンドリングの変化

ルーミーのハンドリングは、速度域によってその特性が変化する傾向が見られる。低速域、具体的には20km/hから40km/h程度の走行時においては、ハンドルが非常に軽く、穏やかで鈍い反応を示すことがある。これは、日常の街乗りや狭い場所での取り回しには適しているが、より機敏な反応を求めるドライバーには物足りなく感じられるかもしれない。

一方で、60km/hを超えて高速域に達すると、急なハンドル操作に対して車が過敏に反応することがあり、低速時とのギャップが大きいと評価される。例えば、わずかな手元の動きで車が過敏に動き出すと感じられる場合があるようだ。しかし、80km/h程度の直進安定性においては、ルーミーの方が簡単で、理想に近い走り方が可能であるという意見も存在する。この速度域によるハンドリング特性の変化は、ドライバーの運転スタイルや好みによって評価が分かれる点である。

ルーミーのシートと乗り心地の良さ

ルーミーのシート、特にフロントシートは、その快適性が高く評価されている。クッション性のバランスやホールド感に優れており、身体が一定の位置にしっかりと支えられる感覚があるため、長時間の運転でもお尻が痛くなったり、疲れを感じたりすることが少ないという意見がある。また、尻周りへの衝撃吸収性も良好であるとされている。

比較対象となるソリオのシートと比較しても、ルーミーのフロントシートは一歩優れていると考えられる。後席もまた、適度なクッション性を持っており、70度までリクライニングできるため、長距離移動でも疲れにくい設計となっている。乗り心地全体としては、走行中の前後左右の揺れの大きさや、衝撃吸収性、サスペンションの穏やかさに対するリアの硬さなど、様々な要素があるが、フロントシートの快適性はルーミーの大きな強みと言えるだろう。