「レクサス LBX ヤリスクロス」の比較に関心がある方は必見です。レクサス最小のコンパクトSUVとして登場したLBXと、実用性の高さで人気のヤリスクロスは、同じGA-Bプラットフォームをベースとしながらも、多くの点で異なる特徴を持っています。
多くの方が気になる「レクサスLBXは高級車ですか?」という疑問や、「レクサスLBX ヤリスクロス 違い」について、この記事では様々な角度から深掘りしていきます。約200万円以上の価格差がある両車を、「レクサスLBXに似ている車は?」といった比較対象にも触れつつ、サイズや価格といった具体的な違いを検証します。
それぞれの設計思想やコンセプトの違いが内外装や走行性能にどう現れているのかを詳しく解説し、あなたの車選びの一助となる情報を提供します。
- レクサスLBXとヤリスクロスの基本的なスペックや価格、サイズの違い
- 外装や内装の質感、デザインコンセプトにおける両車の方向性の違い
- 実際の走行性能や乗り心地、静粛性といった体感的な違い
- 荷室や後席の広さ、維持費、リセールバリューなど購入後の実用面での違い

レクサスLBXとヤリスクロスの違いを比較
- 価格差はどれくらい?高級車LBX
- 内装の質感とデザインの違い
- 走行性能と乗り心地の比較
- 静粛性はヤリスクロスより優れる?
- 室内空間と荷室の広さを比較
価格差はどれくらい?高級車LBX
レクサスLBXとトヨタ ヤリスクロスを比較する際、まず多くの人が注目するのはその価格帯だろう。両車は同じプラットフォームをベースに開発されているものの、価格には大きな開きがあるのだ。例えば、ヤリスクロスの新車価格は204.6万円から設定されている。一方、レクサスLBXは420万円からという価格設定になっており、これはヤリスクロスのおよそ倍近い金額にあたる。最上位グレードやオプションを含めると、その価格差は約200万円にも達するケースが見られる。この価格差は、単にブランドの違いだけでなく、内外装の素材やデザイン、先進装備の充実度など、レクサスブランドならではの細部へのこだわりが反映されている結果と考えられる。
ただし、この大きな価格差に見合う価値をLBXに見出すかどうかは、個人の価値観によるところが大きい。中には、価格が高いにもかかわらず、期待していたほどの高級感を感じられないというオーナーの声も聞かれる。価格と装備のバランスをどう評価するかは、購入検討者にとって重要なポイントとなる。また、4WDモデルを選択した場合、LBXの4WD車はヤリスクロスと比較して価格差が若干大きい傾向にある。これは後輪用モーターやブレーキが強化されているためと考えられる。このように、価格差は車両本体だけでなく、グレードや駆動方式によっても異なってくる。購入を検討する際には、単に車両価格だけでなく、グレードごとの装備内容やオプション価格、さらには維持費なども含めたトータルコストで比較検討することが賢明だと言える。
したがって、予算を最優先するならばヤリスクロスが経済的な選択肢となる一方、レクサスブランドが持つ価値や洗練されたデザイン、一定の先進装備に魅力を感じるのであれば、LBXを選ぶ価値があると言えるだろう。
内装の質感とデザインの違い
次に、ヤリスクロスとレクサスLBXの内装の質感とデザインについて見ていこう。車に乗るたびに触れる内装は、所有満足度に大きく影響する重要な要素である。LBXの内装は、明らかに高級感を感じさせる作りとなっている。例えば、「Relax」グレードではセミアニリンレザーといった高級素材がシートに採用され、ウルトラスエードなど本革とは異なる高級素材も使われている。センターコンソールなどには洗練されたフローティングデザインが採用されている点も特徴的だ。こうした素材選びやデザインの違いは、座った瞬間に体感できるほどの差を生み出している。
一方、ヤリスクロスは実用性とデザインのバランスを重視した内装設計がなされている。グレードによって内装の質感には差があり、最上位グレードの「Z」でも合成皮革とツィード調ファブリックの組み合わせとなり、素材感ではLBXに及ばない部分がある。しかし、ヤリスクロスも上級グレードでは本革巻きステアリングやシフトノブなど、細部に高級感を演出する工夫が凝らされている点は評価できる。価格差を考慮すると、LBXの内装の質感が明らかに上であることは間違いない。ただし、前述の価格差の箇所でも触れたように、LBXの内装の質感についても、期待していたほどの高級感を感じられないというオーナーの声が存在する。一部のプラスチック素材の使用など、価格に見合わないと感じる人もいるようだ。したがって、カタログや写真だけでなく、実際にショールームで両車の内装を見て触れ、素材の質感や細部の仕上がりを自分の目で確かめることが、後悔しないための重要な確認ポイントとなる。
また、LBXでは内装色やシート刺繍など、パーソナライズの選択肢が豊富に用意されており、自分の好みに合わせた空間を創り出す楽しみも提供している。ヤリスクロスは実用的な使いやすさを重視しているのに対し、LBXはよりパーソナルで上質な空間を目指していると言えるだろう。
走行性能と乗り心地の比較
ヤリスクロスとレクサスLBXの走行性能と乗り心地には、それぞれのコンセプトに基づいた特徴的な違いがある。ヤリスクロスは、実用性を重視した乗り心地と安定した走行性能を提供しており、多くのオーナーから「走り心地が非常に良い」との肯定的な評価を得ている。街乗りから高速道路まで、幅広いシーンでストレスなく運転できるバランスの良さが魅力だ。特に、小型で取り回しが良い点は普段使いにおいて大きなメリットとなる。
一方、レクサスLBXは「運転する楽しさ」に重点を置いた設計がなされている。ダイレクト感のある操作性とスポーティな走りが追求されており、オーナーからは「高級感はまったくないけれど、運転していて楽しいクルマ」という感想が聞かれる。ただし、LBXの走行性能については、期待ほどではないと感じる購入者もいるようだ。特に加速性能や高速走行時の安定性に物足りなさを感じたり、市街地での発進がもたつくといった声も聞かれる。一方で、LBXは今回の改良で、トヨタテクニカルセンター下山での走り込みを経て、上質な走りがさらに追求されている。特に新グレード「Active」では、ショックアブソーバーのサイズ拡大や減衰力、EPSの最適化により、段差通過時の突き上げがしなやかになり、振動の収まりが良くなることで、操縦安定性と乗り心地が向上したという。このように、同じプラットフォームを共有しながらも、ヤリスクロスが実用的な快適性と安定性をバランス良く提供するのに対し、LBXはレクサスならではの上質さに加え、運転の楽しさやダイレクト感を追求している点が違いと言える。どちらの車が適しているかは、あなたが日常でどのように車を使うか、そしてどのような運転フィールを重視するかによって変わってくるだろう。購入を検討する際には、実際に試乗して、それぞれの車の走行性能や乗り心地を体感し、自分の運転スタイルやライフスタイルに合っているかを確認することが非常に重要だ。
静粛性はヤリスクロスより優れる?
車の快適性を左右する要素の一つに静粛性がある。ヤリスクロスとレクサスLBXでは、この静粛性に関しても比較すべき点が存在する。ヤリスクロスは、その価格帯やクラスサイズを考慮すれば、適切なレベルの静粛性を確保していると言える。特段うるさいと感じることは少ないというオーナーの声がある一方、高速走行時などでは風の音が多少気になる場面もあるようだ。
対して、レクサスブランドのLBXには、トヨタ車であるヤリスクロス以上の高い静粛性が期待されるかもしれない。しかし、意外にもLBXの静粛性については、オーナーから課題を指摘する声が聞かれる。特に「エンジン音はかなり気になりますし、ロードノイズもかなり拾います」といったレビューがあり、レクサス車としては予想外の評価だと感じる人もいるようだ。街中を走行する際に、ハイブリッドバッテリー充電のためにエンジンがかかる際の不自然な音を指摘する声もある。これは、LBXが搭載する1.5リッター直列3気筒エンジン特有の音が目立つ場合があるためかもしれない。また、濡れた路面を走行する際の水の跳ねる音などが室内に伝わりやすいという印象を持つオーナーもいる。一方で、LBXのハイブリッドシステムによるモーター走行時は非常に静かで滑らかであり、この点に満足しているオーナーも多い。今回のLBXの改良では、この静粛性の向上が図られている。具体的には、フロントアクスルの前後方向の動きを抑制してロードノイズを低減したり、アクティブノイズコントロール(ANC)を全モデルに標準設定し、フェンダーに吸音材を追加することでエンジンノイズを低減したりと、静粛性をさらに磨くための取り組みがなされている。したがって、LBXの静粛性は一概に優れているとは言えず、一部に気になる点があるものの、最新の改良によって改善が図られている段階だと言える。どちらの車を選ぶにしても、静粛性を重視するのであれば、実際に試乗してさまざまな速度域や路面状況でどのように音が聞こえるか、自分の耳で確かめることが重要となるだろう。
室内空間と荷室の広さを比較
車の使い勝手を考える上で、室内空間と荷室の広さは非常に重要な要素となる。ヤリスクロスとレクサスLBXは、コンパクトSUVというカテゴリーに属するが、この点にも違いが見られる。ヤリスクロスは、そのコンパクトなボディサイズでありながら、荷室容量が優れている点が大きな特徴だ。例えば、2WDガソリン車のデッキボード非装着状態であれば390Lの荷室容量があり、リアシートを倒せば最大1,102Lまで拡大することができる。加えて、4:2:4分割可倒式リアシートを採用しており、荷物の形状や乗車人数に合わせて多彩なシートアレンジが可能となっている。これはコンパクトSUVクラスにおいてトップレベルの収納力と言える。後方視界についてはやや悪いという指摘もあるが、デジタルインナーミラーなどの対策で補うこともできる。
一方、レクサスLBXの室内空間、特に後部座席については、広さよりもデザインやパッケージングが優先されている印象だ。LBXの後部座席に実際に座った人からは、「かなりの直立具合で、なかなか長時間を過ごすには要気合な感じ」という評価がある。大人が長時間乗車するには不向きと感じる声や、身長によっては頭上空間が狭く圧迫感があるといった意見も聞かれる。リアシートにはアームレストがないなど、全体的に簡素な作りになっているという指摘もある。これらのことから、LBXは主に1~2人での使用を想定したデザインであると考えられる。荷室に関しても、ヤリスクロスほどの絶対的な広さや使い勝手はないようだ。したがって、家族で乗る機会が多い方や、荷物をたくさん積むことが多い方にとっては、ヤリスクロスの方が圧倒的に使い勝手が良いと言える。逆に、主に自分一人や二人で乗ることが多く、後部座席や荷室の広さをそれほど重視しないのであれば、LBXでも問題ないかもしれない。どちらを選ぶかは、あなたのライフスタイルや車の主な使用目的に合わせて、後部座席や荷室のスペースが自分のニーズに合っているかを事前にしっかりと確認することが大切だ。
レクサスLBXとヤリスクロス比較からわかること
- サイズ感をレクサスLBX ヤリスクロスで比較
- 燃費性能のヤリスクロスLBX違い
- 維持費はどれだけ違う?
- リセールバリューの比較
- オーナー評価のメリット・デメリット
- LBXに似ている車は?
- レクサス LBXとヤリスクロスの比較:総括と主な違い
サイズ感をレクサスLBX ヤリスクロスで比較
レクサスLBXとヤリスクロスは、外観の印象こそ大きく異なるものの、実はボディサイズに関しては非常に近い数値を持っている。両車ともに全長4.2メートル前後のコンパクトSUVカテゴリーに属しており、都市部での使用や取り回しを重視するユーザーにとって魅力的なサイズ感だと言える。ヤリスクロスは、SUVらしい力強さと洗練されたデザインを融合させている一方、LBXはレクサスの新しいデザインフィロソフィーである「UNIFIED SPINDLE」を採用し、より一体的でプレミアム感を強調したフロントフェイスとなっている。
この近いサイズ感は、特に都市部での運転において大きなメリットをもたらす。狭い道路でも安心して走行でき、駐車場での操作も容易に行える。また、小回りが利くため、Uターンなどの場面でもストレスが少ない。LBXはレクサスのラインナップの中では最もコンパクトなモデルとして位置づけられており、これまでレクサス車は大きすぎて敬遠していた層にとっても身近な選択肢となりうる。ヤリスクロスもコンパクトSUVとして優れた取り回しの良さを持っており、日頃の運転で扱いやすい車を求めている人に適している。
このように、LBXとヤリスクロスはボディサイズが近いことから、どちらも都市部での運転や駐車がしやすいという共通の利点を持っている。しかし、外観デザインのコンセプトが異なるため、見た目の印象は大きく変わる。ヤリスクロスが実用性と力強さを表現しているのに対し、LBXはよりパーソナルで洗練された高級感をコンパクトなサイズに凝縮している。したがって、サイズ感による取り回しの良さという点は共通しつつも、どのようなデザインやブランドイメージを好むかによって、どちらの車がより魅力的に映るかが分かれると言えるだろう。
レクサスLBXとヤリスクロスのサイズ比較を表にまとめました。
項目 | レクサス LBX | ヤリスクロス |
---|---|---|
全長 | 4,190mm | 4,180mm |
全幅 | 1,825mm | 1,765mm |
全高 | 1,545mm | 1,590mm |
この比較から、LBXはヤリスクロスよりも全幅が60mm広く、全高が45mm低い設計となっていることがわかります。この設計の違いにより、LBXはより横幅が広くローフォルムなデザインを採用していると言えます。
燃費性能のヤリスクロスLBX違い
車の維持費を考える上で、燃費性能は重要な要素の一つである。レクサスLBXとトヨタ ヤリスクロスは、どちらもハイブリッドモデルが設定されており、優れた燃費性能を持っている。特に両車のハイブリッドモデルは、M15A-FXEという同じ1.5リッター直列3気筒エンジンを搭載しているため、カタログ燃費や実燃費においてもかなり似たような数値を示す傾向がある。
ヤリスクロス ハイブリッドの実燃費は、オーナーの報告によると大体20km/L程度という声がある。LBXのユーザー評価による平均燃費も、レギュラーガソリン車で20.90km/Lというデータが見られる。個別のオーナーの実燃費報告を見ると、22km/Lを超える良好な数値を示す人もいれば、運転状況やホイールサイズによって想像よりも伸びない(21~23km/l)と感じる人もいるようだ。LBXの4WDモデルのカタログ燃費は26.2km/L、実燃費調査では22km/Lと出ている。2WDモデルのカタログ燃費27.7km/Lと比較すると、4WDモデルの方が1.5km/Lほど低い数値となる。これは車両重量が増加するためと考えられる。
両車ともにコンパクトなボディと効率の良いハイブリッドシステムによって、燃費性能は高いレベルにある。燃費が良いと感じるLBXオーナーの口コミも85%に上る。しかし、カタログに記載されているJC08モードやWLTCモードといった測定値と、実際の走行状況での燃費(実燃費)は異なる場合が多い。運転の仕方、走行する道路環境(市街地か高速道路か)、エアコンの使用頻度、積載量など、様々な要因によって実燃費は変動する。
したがって、レクサスLBXとヤリスクロスの燃費性能には、エンジンの共通性から大きな違いはないと言える。どちらを選んでも、コンパクトSUVとしては十分経済的な燃費が期待できるだろう。燃費性能だけでどちらかを選ぶ決定的な要因にはなりにくいため、購入を検討する際は、燃費以外の要素、例えば装備内容や走行性能、内装の質感などを比較して総合的に判断することが重要となる。
維持費はどれだけ違う?
車を購入した後にかかる維持費は、長期的な負担となるため、車両価格と並んで重要な検討ポイントだ。レクサスLBXとヤリスクロスでは、車両価格に大きな差があることから、維持費にも違いが生じる傾向がある。
ヤリスクロスの年間維持費は、ある試算によると約41万円、月々に換算すると約3万4,400円とされている。これには税金、保険料、メンテナンス費用、燃料費などが含まれる。一方、LBXはヤリスクロスよりも車両価格帯が高いため、それに伴っていくつかのコストが増加する可能性がある。具体的には、車両価格が高いほど自動車税や車両保険料が高くなる傾向がある。また、レクサス車はトヨタ車と比較して、部品代が高額になることが多い点も維持費に影響を与える。さらに、レクサス正規ディーラーでのメンテナンス費用も、トヨタ正規ディーラーよりも高くなることが考えられる。
ただし、前述の通り、LBXとヤリスクロスはどちらも燃費性能が高いレベルにあるため、ガソリン代に関しては、走行距離が同じであれば大きな差は生まれにくい。そのため、維持費における主な差は、税金や保険料、部品代といった部分に現れると言える。これらのコスト差を考慮すると、ヤリスクロスの方がより経済的な選択肢となるだろう。
LBXはレクサスブランドの車両であるため、手厚いアフターサポートや質の高いサービスが期待できる。こうしたサービスをどこまで重視するかによって、維持費に対する価値観も変わってくるかもしれない。しかし、単純な費用負担で見れば、ヤリスクロスの方が抑えられる可能性が高い。したがって、購入後の維持費用を含めたトータルコストを重視するのであれば、ヤリスクロスが有利と言える。購入前に、予想される年間維持費を具体的に計算し、自身の予算やライフスタイルに合っているかを確認することが後悔しないために重要となる。
リセールバリューの比較
車は購入した瞬間から価値が下がっていく消耗品だが、将来売却する際の中古車としての価値、すなわちリセールバリューは、車の買い替えや乗り換えを考える上で無視できない要素だ。一般的に、レクサス車はトヨタ車と比較してリセールバリューが高い傾向にあるとされている。レクサスLBXは比較的新しいモデルのため、長期的なリセール実績はまだ確立されていない部分もあるが、レクサスブランドの信頼性や人気、そしてコンパクトSUVという人気のカテゴリーに属することから、一定の高いリセールバリューが期待できる。
具体的なデータを見ると、3年落ち時点のリセール率(残価率)において、LBXはヤリスクロスやメルセデス・ベンツGLAといった競合車種と比較して、最も高い数値を示す傾向があるようだ。ヤリスクロスの3年落ちリセール率が44.00%~81.80%であるのに対し、LBXは70.00%~88.20%とされており、これはリセール狙いであればLBXが推奨されるレベルと言える。ただし、LBXの中でもグレードによってリセール率は変動する。例えば、「クール」グレードや「モリゾウRR」グレードは比較的高いリセール率を示すデータがある一方、「リラックス」グレードの一部では低い残価率が表示されているケースも見られる。
また、リセールバリューは車両の状態だけでなく、装着しているオプションやボディカラーによっても左右される。LBXにおいてリセールを上げるオプションとしては、メーカーオプションであるマークレビンソンサウンドシステムや、人気のモデリスタ製エアロパーツなどが挙げられている。これらのオプションは後付けが難しいため、中古車市場での評価が高くなる傾向がある。ボディカラーについては、定番のホワイト系(ソニッククォーツ)やブラック系(ブラックマイカ)が、性別や年代を問わず人気が高いため、リセールにおいて有利となることが多い。
したがって、将来的な売却を考慮するならば、レクサスLBXはヤリスクロスよりも高いリセールバリューが期待できる可能性がある。特に、人気のグレードやカラー、オプションを選択し、1~3年といった比較的早い時期に売却することで、より高いリセールバリューを実現できる可能性が高まる。ただし、LBXは車両価格自体が高いため、たとえリセール率が高くても、絶対額としての下落幅はヤリスクロスより大きくなる可能性も考慮しておく必要がある。
オーナー評価のメリット・デメリット
ヤリスクロスとレクサスLBXを検討する上で、実際にこれらの車に乗っているオーナーたちの生の声は非常に参考になる。それぞれの車が持つメリットやデメリットは、カタログスペックだけでは分からないリアルな評価を示してくれるからだ。
ヤリスクロスオーナーからは、その実用性の高さやコストパフォーマンスの良さを評価する声が多く聞かれる。特に、コンパクトなボディサイズながら荷室が広く使い勝手が良い点、そして価格が手頃でありながら軽快な走りと優れた燃費性能を備えている点 がメリットとして挙げられている。普段使いにおける取り回しの良さや、舗装路から悪路までストレスなく運転できる走り心地の良さも評価されている。一方で、一部グレードの内装の質感に物足りなさを感じるという声もあるようだ。
レクサスLBXオーナーからは、レクサスブランドならではのデザインの洗練度や、運転する楽しさを評価する声が聞かれる。コンパクトながら高級感のあるデザインや、ブランドが持つ価値に満足感を得ているオーナーも多い。燃費の良さや都市部での取り回しの良さもメリットとして挙げられている。しかし、LBXについてはデメリットを指摘する声も少なくない。例えば、価格が高いわりに装備が物足りないと感じる点、後部座席が狭く実用性に欠ける点、内装の質感が価格に見合わないと感じる部分がある点などが挙げられる。また、走行性能や静粛性が期待ほど高くないと感じるオーナーもいるようだ。特にエンジン音やロードノイズを指摘する声や、ハイブリッドシステムの特性に慣れないという声も聞かれる。
このように、ヤリスクロスが実用性や経済性を重視するユーザーから高い評価を得ているのに対し、LBXはデザインやブランド価値、走りの楽しさに魅力を感じるユーザーから支持されている。しかし、LBXは「小さな高級車」というコンセプトに対して、期待していた高級感や実用性の面でギャップを感じるユーザーも一定数いるようだ。したがって、どちらの車を選ぶかは、あなたが何を最も重視するかによって変わってくる。実際に両車を試乗し、オーナーのリアルな声も参考にしながら、自分の優先順位に合った車を見つけることが、購入後の満足度を高めるための鍵となるだろう。
LBXに似ている車は?
レクサスLBXは、レクサスブランドのエントリーモデルとして位置づけられるコンパクトクロスオーバーSUVであり、「高級車の概念を変える」というコンセプトのもとに開発された。そのため、直接的な比較対象となる車種を考える際には、同じようなコンパクトSUVでありながら、プレミアム性や独自性を備えたモデルが挙げられる。
まず、LBXのベース車両であるトヨタ ヤリスクロスは、サイズ感が近く、同じエンジンを搭載していることから、比較対象として自然に挙げられる。ただし、ヤリスクロスは実用性やコストパフォーマンスを重視したモデルであり、ブランドイメージや内外装の質感、走りのフィーリングにおいてLBXとは明確な違いがある。
次に、輸入車のコンパクトプレミアムSUVもLBXの競合車種として考えられる。例えば、メルセデス・ベンツGLA、BMW X1、アウディQ2などが挙げられるだろう。これらのモデルも、比較的コンパクトなボディサイズを持ちながら、それぞれのブランドが持つ高級感や走行性能を特徴としている。LBXはこれらの輸入競合車と比較すると、一般的に価格設定が比較的リーズナブルである点が挙げられる。また、レクサスならではの静粛性やハイブリッド技術もLBXの特徴と言える。ただし、エンジン性能や室内空間の広さといった点では、競合車種に劣る側面もあるかもしれない。
他にも、国産車では日産のジュークやホンダのヴェゼルなど、個性的なデザインや特徴を持つコンパクトSUVも比較対象となりうる。しかし、これらのモデルはLBXや前述の輸入車ほどプレミアムブランドとしての位置づけは強くない場合が多い。
このように、LBXに似ている車、あるいは競合となる車としては、ベース車両であるヤリスクロスに加え、メルセデス・ベンツGLA、BMW X1、アウディQ2といったコンパクトながらプレミアム感を追求した国内外のSUVが挙げられる。それぞれのモデルが異なるブランド価値やコンセプト、走行性能、内装の質感を持っているため、LBXとの比較を通じて、自身の重視するポイントを明確にすることが、最適な一台を選ぶ上で役立つだろう。
レクサス LBXとヤリスクロスの比較:総括と主な違い
- レクサスLBXとトヨタヤリスクロスは同じGA-Bプラットフォームをベースに開発されている
- 両車は1.5L直列3気筒のM15A-FXEエンジンとハイブリッドシステムを共有する
- 外観デザインはLBXがレクサスのユニファイドスピンドルを採用し、ヤリスクロスはSUVらしい力強さを表現する
- ボディサイズは近いが、LBXは全幅が広く全高が低い設計である
- LBXのコンセプトは「Premium Casual」、ヤリスクロスは「EASY FAST SMART」である
- LBXの内装はセミアニリン本革などの高級素材を使用し、明らかに質感が優れている
- ヤリスクロスは実用性を重視した乗り心地を提供し、走り心地が良いと評価される
- LBXは運転する楽しさに重点を置いた設計で、ダイレクト感のある操作性を追求している
- LBXは一部のユーザーからエンジン音やロードノイズに関する指摘があるが、改良で静粛性向上が図られている
- ヤリスクロスの荷室容量は390L(2WDガソリン車、デッキボード非装着時)から最大1,102Lまで拡大可能で積載性に優れる
- LBXの後部座席は直立気味で、長時間の乗車にはあまり向かないと感じる声がある
- 両車の実燃費は20.0km/L~24.3km/L程度とかなり近い数値で、日常使いでの大きな差は感じにくい
- 車両価格はヤリスクロスが204.6万円から、LBXが420万円からと、LBXが約200万円以上高い
- 維持費は車両価格や部品代の差により、ヤリスクロスの方が経済的である
- 3年落ちまでのリセールバリューは、一般的にLBXがヤリスクロスより高い傾向がある
- LBXはコンパクトなサイズと取り回しの良さが都市部での使用にメリットをもたらす
- 最終的な選択は、予算、実用性、ブランド価値、運転の楽しさなど、個人の優先順位によって異なる