「ヤリスを買いたいけど、グレードが多すぎてどれを選べばいいのかわからない」——そんな悩みを抱えている方、すごく多いんですよね。X・G・Zの3グレードに加えて、パワートレインは1.0Lガソリン・1.5Lガソリン・1.5Lハイブリッドの3種類、駆動方式は2WD・4WD・E-Four、トランスミッションはCVTと6MTまであって、合計17種類のモデルから選ぶことになります。これは正直、迷って当然です。
この記事では、2024年1月の一部改良で何が変わったのかを整理したうえで、各グレードの車両構成・燃費・価格の違いと、「あなたにはどれが合うか」という判断軸までお伝えします。設計者目線で内装の質感差にも触れながら、KINTO専用Uグレードの正直な評価まで、購入前に知っておきたい情報をまとめました。
- 2024年ヤリスの改良内容と、どこが具体的に進化したかがわかる
- X・G・Z・Uグレードの装備差と「自分に合うグレードの選び方」がわかる
- 1.0Lガソリン・1.5Lガソリン・ハイブリッドの違いと向いているシーンがわかる
- KINTO専用Uグレードが向いている人・向いていない人の判断軸がわかる
2024 トヨタ ヤリス車両構成の全体概要

- 2024年ヤリスの主な改良点
- ヤリス各グレードの車両構成を比較
- ヤリスのパワートレインと駆動方式
- ヤリスの燃費性能とその経済性
- ヤリスの各グレード価格構成
2024年ヤリスの主な改良点
トヨタのコンパクトカー、ヤリスは2024年1月17日に一部改良を実施しました。「マイナーチェンジ」というほど大きな変更ではないものの、外装デザイン・内装の質感・安全装備・新グレードの追加と、購入を検討するうえで見逃せないポイントがいくつもあります。
外装では、ラジエターグリルのデザインが刷新されました。従来の横基調のシンプルなグリルから、ドット形状の格子状デザインへと進化し、より立体感のある印象になっています。特に最上位グレードのZでは、ホットスタンプ形状を採用することでグリルの存在感がより際立つ仕上がりです。また、新色としてマッシブグレーがボディカラーに追加されました。これによりモノトーン8色、ツートーン3色の計11色から選べるようになっています。
インテリアでは、内装の加飾とメーターが変更されました。「運転に集中できる空間」というコンセプトはそのままに、素材の質感が向上しています。元トヨタの内装設計者として正直にお伝えすると、Zグレードのシート表皮に採用された合成皮革とツィード調ファブリックの組み合わせは、価格帯を考えると十分に上質な仕上がりです。さらに、フロントドアインナーガーニッシュやフロントコンソールの一部にガンメタリック塗装が施されたことで、以前のローズメタリック調よりも落ち着いた高級感が出ています。
メーターは7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが標準装備となりました(XグレードとUグレードを除く)。Casual・Smart・Sportyの3つの表示スタイルから選べるようになり、視認性と運転の楽しさを両立しています。
安全装備面では、最新のToyota Safety Senseが搭載され、プリクラッシュセーフティの検出対象範囲が交差点での出会い頭時の車両や自動二輪車にまで拡大されました。街中を毎日走るコンパクトカーとして、これは非常に実用的な改善です。加えて、コネクティッドナビが5年間標準付帯されるなど、日常の利便性も高まっています。
①グリルデザインの刷新(Zはホットスタンプ形状)、②新色マッシブグレー追加(計11色)、③Zグレードのシート表皮・内装加飾の質感向上、④7.0インチTFTカラーメーター標準化(Z・G)、⑤Toyota Safety Sense強化(交差点検知範囲拡大)、⑥コネクティッドナビ5年間標準付帯、⑦KINTO専用Uグレードの追加。
ヤリス各グレードの車両構成を比較
ヤリスは「X」「G」「Z」の3つの主要グレードで展開されています。それぞれ異なるニーズに対応した装備構成になっていて、さらにパワートレイン・トランスミッション・駆動方式の組み合わせで合計17種類のモデルに細分化されます。「どれを選べばいいか迷う」という声が多いのも、選択肢の豊富さゆえです。
エントリーモデルの「X」は、シンプルで実用性を重視した装備構成。価格を抑えながらトヨタ Safety Senseを全車標準で享受できるので、「安全装備は欲しいけどコストは最小限に」という方に適しています。ただし、メーターはアナログ式で、デジタルメーターや上位の加飾を求める場合はGグレード以上を選ぶ必要があります。
中間グレードの「G」は、快適性と経済性のバランスが取れたグレードで、幅広い層から選ばれています。標準装備はXに近いですが、メーターが7.0インチTFTカラーデジタルに変わり、オプションで「コンフォートシートセット」を追加すれば、シートヒーターや上質シートも選択可能です。「標準装備で十分だけど、オプションで後から足したい」という方にはGが使い勝手が良いかもしれません。
最上位グレードの「Z」は、設計者として率直に言うと、コンパクトカーとしてはかなり充実した装備内容です。合成皮革+ツィード調ファブリックのシート表皮、シートヒーター、ガンメタリック加飾、ナノイーX搭載と、質感・快適性・機能性のすべてがワンランク上がります。予算が許すなら、Zのハイブリッド2WDを選んでおくと後悔しにくいというのが私の見立てです。
各グレードの安全装備もグレードによって差があります。全グレードにToyota Safety Senseが標準装備されますが、高度駐車支援システム「アドバンストパーク」はZとGのオプション設定で、Xには設定がありません。ブラインドスポットモニターや安心降車アシストも、Z・G・Uグレードのオプション設定となっています。

グレード選びで迷ったら「月々の維持費と最終的なトータルコスト」を比較してみてください。Zハイブリッドは初期費用は高めですが、燃費と税制優遇を含めると長期的にGガソリンとの差が縮まることも多いですよ。
ヤリスのパワートレインと駆動方式
ヤリスのパワートレインは大きく分けて3種類です。1.0Lガソリンエンジン・1.5Lガソリンエンジン・1.5Lハイブリッドシステムがあり、それぞれ走行性能と燃費性能のバランスが異なります。「どのパワートレインが自分に合うか」は、年間走行距離と走行シーンが判断の軸になります。
1.0Lガソリンエンジン
1.0Lガソリンエンジンは、XおよびGグレードの2WD CVTモデルに搭載されます。コンパクトなボディとの相性が良く、街乗りを中心に軽快な走行性能と優れた取り回しを発揮します。WLTCモード燃費は20.2km/Lで、日常の買い物や近距離通勤が中心の方には経済的な選択肢です。
ただし、高速道路での追い越しや坂道での加速に物足りなさを感じる場面があるかもしれません。「主に街中を走る、高速はたまに乗る程度」という使い方なら十分ですが、山道や高速走行が多い方は1.5Lモデルを検討した方が安心です。
1.5Lガソリンエンジン
1.5Lガソリンエンジンは、X・G・Zの全グレードに設定されています。より力強い走りを求める方に向いていて、このエンジンではDirect Shift-CVTだけでなく、6速マニュアルトランスミッション(6MT)も選択できます。6MTは運転の楽しさを純粋に追求したい方にとって、コンパクトカーでは貴重な選択肢です。
駆動方式は2WDと4WDの両方が用意されています。雪道や悪天候の多い地域に住む方、または北海道・東北・北信越といった積雪地帯への移動が多い方には4WDをおすすめします。WLTCモード燃費は2WD CVTで21.3km/L(X・Zグレード)、4WD CVTで19.1km/L、6MTで19.0km/Lです。
1.5Lハイブリッドシステム
1.5Lハイブリッドシステムは、ヤリスの燃費性能を世界トップレベルに引き上げているパワートレインです。全グレードに設定されており、エンジンとモーターを効率的に組み合わせることで力強い加速と圧倒的な低燃費を両立しています。
駆動方式は2WDと、トヨタ独自の電気式4WDシステム「E-Four」が選択可能です。E-Fourは雪道や滑りやすい路面での走行安定性を高めたい方に有効な選択肢です。なお、E-Fourは機械式4WDと比較して低速域の安定性向上が主な目的で、本格的な悪路走破性を求めるものではありません。ハイブリッドモデルのWLTCモード燃費は、2WDで35.4km/L〜36.0km/L、E-Fourで30.2km/Lと非常に優れており、長期的なランニングコストを抑えたいドライバーに最適なパワートレインです。
ヤリスのパワートレインと駆動方式の組み合わせは、以下の表の通りです。
| グレード | 排気量/パワートレイン | トランスミッション | 駆動方式 |
|---|---|---|---|
| X | 1.0L ガソリン | CVT | 2WD |
| 1.5L ガソリン | 6MT | 2WD | |
| 1.5L ガソリン | CVT | 2WD/4WD | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | 2WD/E-Four | |
| G | 1.0L ガソリン | CVT | 2WD |
| 1.5L ガソリン | 6MT | 2WD | |
| 1.5L ガソリン | CVT | 2WD/4WD | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | 2WD/E-Four | |
| Z | 1.5L ガソリン | 6MT | 2WD |
| 1.5L ガソリン | CVT | 2WD/4WD | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | 2WD/E-Four |
ヤリスの燃費性能とその経済性
ヤリスの燃費性能はパワートレインと駆動方式によって大きく変わります。特にハイブリッドモデルは世界トップレベルの低燃費を誇り、長距離を走る方や燃料費を重視する方にとって圧倒的なアドバンテージになります。
ガソリンモデルの燃費性能
ガソリンモデルの燃費は、1.5Lエンジン搭載の2WD CVT車が最も優れており、XおよびZグレードでWLTCモード21.3km/L、Gグレードで21.0km/Lです。1.0Lエンジン搭載車は全グレードで20.2km/Lとなります。4WD車は2WD車に比べて燃費がやや落ちて19.1km/L、6MT車も19.0km/Lです。
これらの数値はWLTCモードという一定条件下での測定値です。実際の燃費は走行環境・運転スタイル・エアコン使用状況などによって変わります。街乗りが多い場合はカタログ値より10〜15%程度下がるケースが一般的なので、その点は頭に入れておいてください。
ハイブリッドモデルの燃費性能
ハイブリッドモデルは全グレードで1.5Lエンジンを搭載し、卓越した燃費性能を発揮します。WLTCモード燃費は2WDで35.4km/L〜36.0km/L、E-Fourで30.2km/Lです。グレード別に見ると、Xの2WDモデルが最高効率で36.0km/L、Gが35.8km/L、Zが35.4km/Lとなっています。E-Fourモデルは2WDより約5km/L以上燃費が落ちますが、これはE-Fourシステムの重量増加によるものです。
ハイブリッドモデルは、TNGAプラットフォームと高効率な1.5Lハイブリッドシステムの組み合わせによって、コンパクトカーとして圧倒的な低燃費性能を実現しています。燃費が良いということは、年間の燃料費削減だけでなく、CO₂排出量の低減という観点でも意義があります。最新情報はトヨタ公式サイトでもご確認ください。
ハイブリッド vs ガソリン:どちらを選ぶべきか
「ハイブリッドとガソリン、どちらを選べばいいか」という質問はよく受けます。判断の目安として、私は「年間走行距離」を一番の基準にしています。
- 年間走行距離が5,000km以下の方(燃費差の恩恵を受けにくい)
- 初期費用をできるだけ抑えたい方
- 6MTの走る楽しさを優先したい方
- 雪道走行のために4WDが必要で、コスト重視の方
- 年間走行距離が1万km以上の方
- 長期的な燃料費・維持費を重視する方
- 税制優遇(エコカー減税・環境性能割非課税)のメリットを受けたい方
- 停車・発進の多い街乗りが中心の方(モーター走行で特に燃費が伸びる)
ヤリスのハイブリッドモデルは、同グレードのガソリン車と比べて平均で約35万円高くなります。ガソリン価格160円/L・年間1万km走行で試算すると、燃料費の差は年間約4万円程度です。さらに環境性能割の非課税やエコカー減税などの税制優遇が約5万円程度加わるため、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れており、経済性と環境性能を両立させたいドライバーには賢明な選択と言えます。ガソリン価格・走行距離・税制優遇はいずれも変動することがあるため、最新情報は購入時点でご確認ください。
以下に、ヤリスのグレード別燃費性能(WLTCモード)をまとめます。
| グレード | 排気量 | トランスミッション | 駆動方式 | WLTCモード燃費 (km/L) |
|---|---|---|---|---|
| X | 1.0L | CVT | 2WD | 20.2 |
| 1.5L | 6MT | 2WD | 19.0 | |
| 1.5L | CVT | 2WD | 21.3 | |
| 1.5L | CVT | 4WD | 19.1 | |
| 1.5L | 電気式無段変速機 | 2WD | 36.0 | |
| 1.5L | 電気式無段変速機 | E-Four | 30.2 | |
| G | 1.0L | CVT | 2WD | 20.2 |
| 1.5L | 6MT | 2WD | 19.0 | |
| 1.5L | CVT | 2WD | 21.0 | |
| 1.5L | CVT | 4WD | 19.1 | |
| 1.5L | 電気式無段変速機 | 2WD | 35.8 | |
| 1.5L | 電気式無段変速機 | E-Four | 30.2 | |
| Z | 1.5L | 6MT | 2WD | 19.0 |
| 1.5L | CVT | 2WD | 21.3 | |
| 1.5L | CVT | 4WD | 19.1 | |
| 1.5L | 電気式無段変速機 | 2WD | 35.4 | |
| 1.5L | 電気式無段変速機 | E-Four | 30.2 |
ヤリスの各グレード価格構成
ヤリスの価格帯はグレード・パワートレイン・駆動方式の組み合わせによって幅広く設定されています。最も手頃なモデルは約150万円、最上位モデルは約269万円と、その差は100万円以上あります。どのモデルが自分の予算と使い方に合うかを整理してみましょう。
ガソリンモデルの価格構成
ガソリンモデルは1.0Lと1.5Lの2種類があり、それぞれX・G・Zグレードに設定されています。最も手頃なのは1.0LガソリンのXグレード(2WD CVT)で約150万1,000円です。「とにかく新車を安く手に入れたい」「近場の街乗りしかしない」という方にはエントリーとして十分な選択肢です。
1.5Lガソリンモデルでは6MTとCVT、2WDと4WDが選択可能です。1.5LガソリンのZグレード(2WD 6MT)が約205万円、同CVT 4WDが約235万2,000円となります。Zグレードのガソリン車は、スポーティな走りを楽しみたい方や、ハイブリッド特有の費用感が気になる方に向いています。
ハイブリッドモデルの価格構成
ハイブリッドモデルは全グレードで1.5Lエンジンを搭載し、2WDとE-Four(電気式4WD)が選べます。同グレードのガソリン車と比べると、平均で約35万円高くなります。ハイブリッドXグレード(2WD)が約204万4,000円、最上位のZグレード(E-Four)は約269万4,000円です。
最初の出費は大きくなりますが、前述の燃費性能と税制優遇を合わせると、年間走行距離が多い方ほどトータルコストの差は縮まります。長く乗るつもりがある方は、購入時の価格差だけで判断せず、維持費全体を含めて比べてみることをおすすめします。
KINTO専用Uグレード
KINTO専用のUグレードは車両価格の記載がなく、月額利用料での提供となります。Xグレードをベースとしながら、安全装備は上位グレードと同等水準に引き上げられており、高いコストパフォーマンスが特徴です。「KINTO Unlimited」サービスの一部として提供され、ソフトウェアのOTAアップグレードとメーカーオプションの後付けに対応する「アップグレードレディ設計」が採用されています。Uグレードはハイブリッドモデルのみで、KINTOが取り扱うヤリスのハイブリッドモデルの中では最も手頃な月額利用料で提供されています。
以下に、ヤリスの各グレードの価格構成をまとめます。
| グレード | パワートレイン | トランスミッション | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| X | 1.0L ガソリン | CVT | 2WD | 1,501,000円 |
| 1.5L ガソリン | 6MT | 2WD | 1,579,000円 | |
| 1.5L ガソリン | CVT | 2WD | 1,655,000円 | |
| 1.5L ガソリン | CVT | 4WD | 1,888,000円 | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | 2WD | 2,044,000円 | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | E-Four | 2,287,000円 | |
| G | 1.0L ガソリン | CVT | 2WD | 1,799,000円 |
| 1.5L ガソリン | 6MT | 2WD | 1,877,000円 | |
| 1.5L ガソリン | CVT | 2WD | 1,953,000円 | |
| 1.5L ガソリン | CVT | 4WD | 2,151,000円 | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | 2WD | 2,299,000円 | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | E-Four | 2,507,000円 | |
| Z | 1.5L ガソリン | 6MT | 2WD | 2,050,000円 |
| 1.5L ガソリン | CVT | 2WD | 2,154,000円 | |
| 1.5L ガソリン | CVT | 4WD | 2,352,000円 | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | 2WD | 2,496,000円 | |
| 1.5L ハイブリッド | 電気式無段変速機 | E-Four | 2,694,000円 |
2024 トヨタ ヤリス車両構成の詳細分析

- ヤリスの先進安全装備
- ヤリスのエクステリアデザイン
- ヤリスの快適な室内空間と内装
- KINTO専用Uグレードの車両構成
- 2024 トヨタ ヤリス車両構成の総括
ヤリスの先進安全装備
2024年型トヨタ ヤリスには、最新のToyota Safety Senseをはじめとする先進安全装備が搭載されています。「コンパクトカーだから安全装備は控えめなのでは」と心配している方、安心してください。ヤリスは全車「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」に該当し、政府が推進する安全運転支援装置の普及に貢献するレベルの装備が全グレードに標準搭載されています。
Toyota Safety Sense
Toyota Safety Senseはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせて動作します。2種類のセンサーを使うことで単一センサーより認識精度が高く、悪天候や夜間でも安定した検知性能を発揮します。
主な機能は以下の通りです。
- プリクラッシュセーフティ:車両・歩行者(昼夜)・自転車運転者(昼夜)・自動二輪車(昼)を検知し、衝突回避や被害軽減を支援します。2024年改良では交差点右折時の対向直進車、右左折時の横断歩行者・自転車運転者、さらに交差点での出会い頭時の車両・自動二輪車の検知が追加され、対応範囲が大幅に拡大しました。回避スペースがある場合にはドライバーの操舵を支援する緊急時操舵支援機能も搭載されています。
- レーントレーシングアシスト(LTA):高速道路などで車線中央を維持するためのステアリング操作を支援します。車線が見えにくい場面でも先行車を追従し、カーブではトレース位置を変化させてより安全なラインをサポートします。
- レーンディパーチャーアラート(LDA):車線逸脱の兆候をとらえて警報やステアリング支援を行います。縁石やガードレールも認識対象で、意図的な車線変更と判断した場合は作動を抑制する賢さも持っています。
- レーダークルーズコントロール:先行車を認識し、設定した車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行を支援します。全車速追従機能付(停止保持機能なし)とブレーキ制御付の2種類があり、車間距離は4段階で設定可能です。2024年改良以降はカーブ速度抑制機能や車線変更補助機能も追加され、高速道路での運転負荷をさらに軽減しています。
- オートマチックハイビーム(AHB):夜間走行時にハイビームとロービームを自動で切り替え、歩行者の早期発見をサポートします。
- ロードサインアシスト(RSA):道路標識を認識してマルチインフォメーションディスプレイに表示し、標識の見落とし防止を支援します。最高速度・車両進入禁止・赤信号などについてドライバーへの告知も行います。
- プロアクティブドライビングアシスト(PDA):運転状況に応じたリスクを先読みし、ステアリングやブレーキ操作をサポートすることで、危険に近づきすぎないよう運転を支援します。
- 発進遅れ告知機能(TMN):先行車発進時や信号切り替わり時の「うっかり出遅れ」をブザーとディスプレイ表示で知らせます。

Toyota Safety Senseのプリクラッシュセーフティは、特に交差点での出会い頭や右折時の衝突シーンで役立ちます。日本の事故発生場所で多いのが交差点付近なので、この機能強化は街乗りが中心のコンパクトカーとして非常に実用的な改良です。
その他の安全機能
- パーキングサポートブレーキ:前後方静止物・周囲静止物・後方接近車両・後方歩行者を検知し、衝突被害の軽減に寄与します。アクセルの踏み間違いや踏みすぎによる衝突を緩和するほか、駐車シーンでの安全確認も支援します。
- トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]:スイッチを押すだけで駐車操作を支援する高度運転支援システムで、並列バック駐車・縦列駐車・メモリ機能など様々な駐車状況に対応します。Z(ハイブリッド車)とUグレードにメーカーオプション設定されます。
- パノラミックビューモニター:車両を上空から見たような映像をディスプレイオーディオに表示し、目視では確認しにくい周辺状況をリアルタイムで確認できます。床下透過表示機能付では車両の床面を透かして路面状況も確認可能です。Z(ハイブリッド車)とUグレードにメーカーオプション設定されます。
- ブラインドスポットモニター(BSM):走行中にドアミラーでは確認しにくい後側方エリアの車両を検知し注意を喚起します。Z・G・Uグレードにメーカーオプション設定されます。
- 安心降車アシスト(SEA):降車時に後方からの接近車両などを検知し、ドア開閉時や降車した乗員との衝突リスクを低減します。Z・G・Uグレードにメーカーオプション設定されます。
- SRSエアバッグ:運転席・助手席・サイド・カーテンシールドの合計6つのエアバッグを全車に標準装備しています。
トヨタの先進安全装備に関するより詳しい情報は、トヨタ公式ウェブサイトの安全技術ページでも確認できます。
ヤリスのエクステリアデザイン
2024年型ヤリスのエクステリアデザインは、2020年のデビュー時から掲げる「走る楽しさ」を表現した造形を土台に、一部改良でさらなる洗練が加えられています。
フロントデザイン
フロントでは、グリルデザインが変更されより躍動感と洗練された印象になりました。従来の横基調のグリルから、ドット形状を特徴とする立体的なデザインへと進化しています。特に上位グレードのZではホットスタンプ形状が採用され、一層の存在感を放ちます。ヘッドランプはZグレードに標準装備、G・Uグレードにメーカーオプション設定される3灯式フルLEDヘッドランプが周囲からの優れた被視認性を確保します。LEDターンランプ点灯時にデイライトとクリアランスランプが消灯して切り替わるダブルファンクションタイプで、消費電力の低減にも貢献しています。乗降時のサポートとして、おむかえ照明機能も搭載されています。
サイド・リアデザイン
サイドビューは、停まっていても走り出すのが待ちきれないような前傾姿勢を感じさせるデザインです。力強く張り出したフェンダーとそれを包み込むボディラインが一体感を演出し、コンパクトなボディサイズからは想像しにくい存在感を持っています。リアコンビネーションランプはZグレードに標準装備、G・Uグレードにメーカーオプション設定されるフルLEDタイプで、省電力とヘッドランプとの統一感があるデザインが後ろ姿に個性を加えています。
ホイールとタイヤ
ヤリスはグレードや駆動方式に応じて多様なホイールとタイヤの組み合わせを用意しています。
- 185/55R16タイヤ&16×6Jアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装):Z・Uグレードにメーカーオプション設定。エッジが際立つ個性的なデザインで力強い走りを感じさせます。
- 195/50R16タイヤ&16×6Jアルミホイール(切削光輝+ダークグレー塗装):X(6MT)グレードにメーカーオプション設定。スポーティな走りをイメージさせる躍動感あふれるデザインです。
- 185/60R15タイヤ&15×6Jスチールホイール(樹脂フルキャップ付):Z・G・X(ハイブリッド・E-Four)・U(E-Four)に標準装備。安定感と心地よさを醸し出す端正なデザインです。
- 175/70R14タイヤ&14×5½Jスチールホイール(樹脂フルキャップ付):G・X(ハイブリッド・2WD)・U(2WD)・G・X(ガソリン車)に標準装備。軽やかなデザインで心地よい走りを感じさせます。
ボディカラー
2024年の一部改良で新色のマッシブグレーが追加され、ヤリスのボディカラーはモノトーン8色・ツートーン3色の合計11色となりました。
- モノトーン:スーパーホワイトⅡ・プラチナホワイトパールマイカ・シルバーメタリック・ブラック・センシュアルレッドマイカ・コーラルクリスタルシャイン・アバンギャルドブロンズメタリック・マッシブグレー
- ツートーン:ブラック×アバンギャルドブロンズメタリック・ブラック×コーラルクリスタルシャイン・ブラック×マッシブグレー
これだけのカラーバリエーションがあると、より多くのドライバーが自分の個性に合わせてヤリスを選べるようになりますね。新色のマッシブグレーは落ち着いた都市的な印象で、ツートーンのブラック×マッシブグレーもスポーティにまとまりやすい組み合わせです。
ヤリスの快適な室内空間と内装
2024年型ヤリスの室内空間は、コンパクトカーでありながら広さと快適性を確保し、運転に集中できるコックピットデザインを追求しています。内装の詳細については別記事「トヨタヤリス内装の全貌を徹底解説!機能とグレードの違い」で詳しく解説しているので、インテリアを重点的に知りたい方はそちらもあわせてご覧ください。ここでは車両構成に関わる主要なポイントを整理します。
コックピットの進化
コックピットは、シート・ステアリング・シフトレバーが適切に配置され、スムーズな運転操作が可能です。視認性に優れたメーター・上方に配置されたディスプレイオーディオ・ヘッドアップディスプレイの連携により、必要な情報を最小限の視線移動で確認できるレイアウトが特徴です。
メーターはZ・GグレードにはデジタルのTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(7.0インチ)が標準装備され、Casual・Smart・Sportyの3スタイルから選択できます。X・Uグレードにはアナログメーターと4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが標準です。コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオはXを除く全グレードに標準搭載で、Xグレードもメーカーオプションでのナビレディパッケージが新設されました。
室内寸法と収納スペース
ヤリスの室内寸法は室内長1,845mm・室内幅1,430mm・室内高1,190mmです。同クラスのアクアと比較してもヤリスの室内長は15mm長く、室内幅は5mm広い設計です。コンパクトカーながら意外なほどの空間が確保されています。
収納スペースも豊富に確保されています。
- 助手席オープントレイ
- グローブボックス
- センターオープントレイ
- フロントコンソールボックス
- フロントカップホルダー(2個)
- フロントドアポケット&ボトルホルダー(両側)
- リヤドアポケット&ボトルホルダー(両側)
- 助手席シートバックポケット(Zグレード標準装備、Gグレードメーカーセットオプション)
- 助手席シートアンダートレイ(Zグレード標準装備、Gグレードメーカーセットオプション)
- HDMI入力端子・充電用USB端子(Type-C)・USB入力(Type-C)(Z・G・Uに標準装備、Xはメーカーオプション)
これらの収納スペースは、日常の買い物から休日のドライブまで、様々なシーンで使いやすさを発揮します。
内装色とシートタイプ
内装色はブラックが標準です。Gグレードでは、メーカーオプションのコンフォートシートセットを選ぶとトープに変更できます。シート表皮とタイプはグレードで異なり、Zグレードは合成皮革とツィード調ファブリックのヘッドレストセパレート型、G・Uグレードはファブリックのヘッドレスト一体型が基本です。
元内装設計者として補足すると、XグレードとGグレードのファブリックシートは耐久性と清潔性の面では十分実用的です。ただし触感や見た目の質感はZの合成皮革との差を感じる場面があります。毎日使う車で「触れるたびに質感の良さを感じたい」という方は、Zまたはオプションのコンフォートシートセット(G)を選ぶと満足度が上がりやすいと思います。
快適装備
ヤリスには乗降をサポートする「ターンチルトシート」と、寒い時期のドライブを快適にする「シートヒーター」が設定されています。
- ターンチルトシート:シートが回転しながら傾く機構で、足腰への負担を軽減します。両脚を揃えたままスムーズな乗り降りが可能で、足腰に不安がある方や着物着用時にも便利です。G・Xの各グレードでメーカーオプション設定されます。
- シートヒーター(運転席・助手席):座面と背もたれを素早く温める機能で冬場の快適性を高めます。Zグレードに標準装備され、Gグレードはメーカーセットオプションとして用意されています。
これらの快適装備は、ドライバーと同乗者にとって心地よい移動時間を提供してくれます。
KINTO専用Uグレードの車両構成
KINTO専用Uグレードは、2024年1月の一部改良でヤリスに追加されたモデルです。車のサブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」の一部として提供されており、月額利用料での使用となります。Xグレードをベースとしながら安全装備は上位グレードと同等で、高いコストパフォーマンスが特徴です。
KINTO Unlimitedの最大の特徴はハードウェアアップグレードとソフトウェアアップグレードの両方に対応している点です。ソフトウェアアップグレードはOTA(Over The Air)の無線通信で最新機能に更新可能。ハードウェアアップグレードはメーカーオプションの後付けや最新機能の追加が可能な「アップグレードレディ設計」を採用しています。これにより車両の価値が維持され、その分が月額利用料に還元されるため、従来のKINTO ONEよりリーズナブルな価格で利用できます。
Uグレードのラインアップはハイブリッドモデルのみで、KINTOが取り扱うヤリスのハイブリッドの中では最も手頃な月額で利用できる設定になっています。16インチアルミホイールやトヨタチームメイト(アドバンストパーク)など、上位グレードのZと同じオプションを選べる柔軟性も持っています。
KINTOについてより詳しく知りたい方は「トヨタKINTOのメリットを正直レビュー|元設計者が解説」もあわせてご覧ください。
ZグレードとUグレードの内装・装備の主な違いは以下の通りです。
| 項目 | Z | U |
|---|---|---|
| ステアリング | 本革巻き3本スポーク(ガンメタリック加飾+ヒーター付) | ウレタン3本スポーク |
| シフトノブ | 本革巻き | ウレタン |
| メーター | デジタル+7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ | アナログ+4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ |
| フロントドアインナーガーニッシュ | ガンメタリック塗装 | ブラック |
| フロントコンソール | ガンメタリック塗装 | ブラック |
| シート表皮 | 合成皮革+ツィード調ファブリック | ファブリック |
| シートタイプ | ヘッドレストセパレート型 | ヘッドレスト一体型 |
| 内装色 | ブラック | ブラック |
| カラーヘッドアップディスプレイ | メーカーオプション設定あり | 設定なし |
| ディスプレイオーディオ | 標準装備(Plus選択可能) | 標準装備 |
ステアリング・シフトノブの素材、メーターの種類、内装加飾、シート表皮とシートタイプなど、多くの点でZグレードとの差があります。特にカラーヘッドアップディスプレイはUグレードには設定がないため、この機能を重視する方はZグレードを選ぶ必要があります。ディスプレイオーディオは両グレードともに標準装備で、基本的な機能では日常使いから休日の遠出まで対応可能です。
- 最終的に車を自分のものにしたい方(KINTOは原則買い取り不可)
- カラーヘッドアップディスプレイを使いたい方(Uグレードに設定なし)
- 本革ステアリングやデジタルメーターにこだわりがある方
- 年間走行距離が1万8,000kmを超えることが多い方(走行距離制限あり)
- カスタマイズや改造を楽しみたい方(原状回復が前提)
Uグレードは、必要十分な装備を持ちながら将来の機能アップデートに対応できる、KINTOならではの新しい選択肢です。月額定額で乗り換えやすさを重視したい方、常に最新のソフトウェアで車を使いたい方に向いています。
2024 トヨタ ヤリス車両構成の総括
- 2024年のトヨタヤリスは内外装デザインと安全機能が改良された
- 新色のマッシブグレーが追加されエクステリアの選択肢が広がった
- ラジエターグリルのデザイン変更でより洗練された印象になった
- Zグレードのシート表皮に合成皮革とツィード調ファブリックが採用された
- Zグレードの内装にはガンメタリック加飾が施され質感が向上した
- メーターに7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが標準装備された
- プリクラッシュセーフティの検知範囲が交差点にまで拡大され安全性が強化された
- KINTO専用Uグレードはハードとソフトのアップグレードに対応する
- KINTO UグレードはXグレードベースで上位グレードの安全装備を備える
- ヤリスのパワートレインは1.0L/1.5Lガソリンと1.5Lハイブリッドがある
- 1.5Lガソリンには6MT設定があり運転の楽しさを追求できる
- ハイブリッドモデルはWLTCモード最大36.0km/Lの優れた燃費性能を持つ
- ハイブリッド車はガソリン車より初期費用が高いが年間走行距離が多い方ほど長期的に経済的になりやすい
- ヤリスは3グレード展開でパワートレイン等の組み合わせにより17種類のモデルがある
- 価格帯は約150万円から約269万円と幅広い選択肢が用意されている


